yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

石田衣良『傷つきやすくなった世界で』感想

傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/05/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (40件) を見る『R−25』に連載してた文章で2006年1月〜2008…

石田衣良『6TEEN』感想 テツローくんが羨ましいなと思いながら読んでいました

6TEEN(シックスティーン) (新潮文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/06/27メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る先日読んだ「4TEEN」が面白かったので続編である本書も続けて読みました。読んでみての最初の…

石田衣良『4TEEN』感想 不安で窮屈で、だけどバカみたいに笑って楽しかった。僕もかつては10代だった。

4TEEN (新潮文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/26メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 86回この商品を含むブログ (229件) を見る直木賞受賞作で超有名作品ですが、僕は初めて読みました。とても面白く、同時に昔を思い出してとても…

荒川弘『百姓貴族』感想 農業やっているとタフネスつくよね

百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/12/11メディア: コミック購入: 54人 クリック: 559回この商品を含むブログ (239件) を見る百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: 新書…

朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』感想  スクールカーストみんな気にしすぎじゃない?

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/04/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 209回この商品を含むブログ (133件) を見る映画が面白かったので、桐島くんは原作ではどうなっているんだろうと思い読ん…

辻村深月『ふちなしのかがみ』感想  もがくほど這いあがれなきなる底なし沼のような感覚になる短編集だった

ふちなしのかがみ作者: 辻村深月出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (61件) を見る怪談やホラー話というのは基本的に理不尽なもので、その理屈では割り…

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』感想 自身の中二病時代を思い出して共感できた

オーダーメイド殺人クラブ作者: 辻村深月出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/05/26メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (70件) を見る十代の頃は死と近い。この感覚は良く分かる。“身”近ではなく。ただ近い。 知らないものを知…

辻村深月『ツナグ』感想  死者に会いたいという感情は僕にはないからとても興味深く読めた

ツナグ作者: 辻村深月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/10メディア: 単行本 クリック: 48回この商品を含むブログ (62件) を見る死者と一晩だけでも話ができたら僕は誰とあい、どんな話をするだろう?今の僕にはそんな相手はいない。死んでしまった身近な…

ナツイチ製作委員会『いつか、君へ Girls』感想 

前に読んだBoys編が面白かったので同様シリーズのGirls編を買ってみました。いつか、君へ―Girls (集英社文庫)作者: ナツイチ製作委員会出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/06/26メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る感想として…

ナツイチ製作委員会『いつか、君へ Boys』感想 

短編が読みたいなと思っていたところ書店のお勧めコーナーにあったので購入しました。いつか、君へ Boys (集英社文庫)作者: ナツイチ製作委員会出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/06/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る本書は「少年たち…

為末大『走る哲学』感想  為末さんの繊細さにおそれいった

走る哲学 (扶桑社新書)作者: 為末大出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2012/07/12メディア: 新書購入: 4人 クリック: 67回この商品を含むブログ (15件) を見る為末さんは頭がいい人だと思った。本書は一日に一つのテーマを連続で呟く為末さんのツイッターをま…

架神恭介/辰巳一世『完全教祖マニュアル』感想 本当にこれ読んで教祖になる人現れたら面白いだろうなあ(全力で他人事)

完全教祖マニュアル (ちくま新書)作者: 架神恭介,辰巳一世出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/11メディア: 新書購入: 31人 クリック: 423回この商品を含むブログ (78件) を見る面白かった。「俺もいっちょ教祖になってみるか!」と思わず騙されてしまい…

勝間和代『「有名人になる」ということ』感想 勝間さんによる貴重な「有名人」体験ルポ。意外に役にたつかも…

「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2012/04/28メディア: 新書購入: 12人 クリック: 303回この商品を含むブログ (36件) を見る自己啓発とか、お金持ちになるためには…

大槻ケンジ『サブカルで食う』感想 食うとまではいかなくても表現活動を死ぬまで続けたい僕にも得るものは多かった

サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法作者: 大槻ケンヂ出版社/メーカー: 白夜書房発売日: 2012/04/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 45人 クリック: 1,157回この商品を含むブログ (28件) を見るサブカルで食う。これは特にこ…

中島らも『空のオルゴール』感想  B級もまたエンターテインメントだ!

空のオルゴール作者: 中島らも出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/04メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (45件) を見るなんなんだこれは!リアリティは全くないし、ドラマ性もない。真意不明のムダ知識が説明的に羅列され、脈絡なく新キ…

中島らも『エキゾティカ』感想 旅行記よりも旅に出たくなる気持ちにさせる短編集だった

エキゾティカ (講談社文庫)作者: 中島らも出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 日本は醤油の香りがするというのを外国人に聞いたことがあります。その時はまさかそんなことと思いまし…

中島らも『ロバに耳打ち』感想 中島らもさんの著作を初めて読みました

僕は「中島らも」を知らない。いや、かなり人気のある多作な作家だということは伝聞で知っていたのだが、そこは巡り合わせ、著作を見るきっかけがどいういうわけかまったくなかったのである。しかしながら最近「故人中島らもは凄い奴だった」みたいな話のコ…

西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』感想  お金との付き合い方は誰もが一度は真剣に考えるげきことだと思う

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 理論社発売日: 2008/12/11メディア: 単行本購入: 71人 クリック: 566回この商品を含むブログ (377件) を見るたぶん西原さんの著作の中でもっとも人生の役にたつ本だ…

万城目学『プリンセス・トヨトミ』感想 

「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」が面白かったので購入。期待通りの面白さで大満足の一冊でした。プリンセス・トヨトミ (文春文庫)作者: 万城目学出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/04/08メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 234回この商品を含むブロ…

北野武『超思考』感想 たけしさんに比べたら凡思考だけどいろいろ考えさせられた

超思考作者: 北野武出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (20件) を見る最初の章でたけしさんは「言わなくてもわかる」文化がなくなり「言わないこと」と「考えないこと」が同義になったと…

北野武 ミシェル・テマン『KITANO par KITANO 北野武による「たけし」』感想  たけしさんは知れば知るほど不思議な人に思えてくる

あらゆるジャンルに手を出す落ち着きのない映画監督、いい意味でも悪い意味でも古いタイプのコメディアン、議論の全てをひっくり返すような鋭い意見を述べるご意見番、子供のような発想の作品を次々と生み出す芸術家、たけし軍団の殿ビッグダディ、僕の北野…

岡田斗司夫 福井健策『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』感想 クリエイターやユーザーにとって一番良いことを考えよう

なんでコンテンツにカネを払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門作者: 岡田斗司夫,福井健策出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2011/12/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 132回この商品を含むブログ (32件) を見る「著…

岡田武史 羽生善治『勝負哲学』感想 すぐには役に立たない本物のアドバイス

勝負哲学作者: 岡田武史,羽生善治出版社/メーカー: サンマーク出版発売日: 2011/10/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見るとにかく凄い本だった。岡田武史と羽生善治、ジャンルは違えど一流の勝負師同士の語る内容は…

山本昌邦『山本昌邦備忘録』感想 10年たって見ると当時と色々と違った意味が見て取れて面白かった

6月の勝利の歌を忘れない。ふと2002年のW杯からもう10年もたっているんだなーという感傷におそわれた。その頃のことを思い出したくて、何かいい本はないかなと調べいたら見つけたので読みました。山本昌邦備忘録 (講談社文庫)作者: 山本昌邦出版社/…

三上延『ビブリア古書堂の事件手帳3』感想 たぶん今読むのが一番面白い物語

1巻の感想はこちら → http://d.hatena.ne.jp/yukiaki042/201203242巻の感想はこちら → http://d.hatena.ne.jp/yukiaki042/20120511ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)作者: 三上延出版社/メーカー: アスキー・メディ…

谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』1・2巻 感想 もこっちはもう1歩2歩間違ってた自分だったと思う

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1) (ガンガンコミックスONLINE)作者: 谷川ニコ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2012/01/21メディア: コミック購入: 19人 クリック: 453回この商品を含むブログ (110件) を見る私がモテないのはど…

半村良『戦国自衛隊』感想  完璧でなくとも力強く 完璧でないからこそ魅力的な作品だった

架空戦記物のはしりにして傑作という評価をどこかで見て、名前も有名だったので読んでみました。戦国自衛隊 (角川文庫)作者: 半村良出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01メディア: 文庫 クリック: 51回この商品を含むブログ (48件) を見る手に取ってみ…

森博嗣『そして二人だけになった』感想  面白かったけど、このオチは…なしだな!

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/11/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 295回この商品を含むブログ (112件) を見る巨大な橋の中に作られた居住空間、そこの集まる六人の男女、…

野尻抱介『南極点のピアピア動画』感想 初音ミクというSFはもっと先へ!

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)作者: 野尻抱介,KEI出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/02/23メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 626回この商品を含むブログ (116件) を見る僕は「初音ミク」が好きだ。そして僕は「初音ミク」はSFだと僕は思っ…

森博嗣『銀河不動産の超越』感想 場を作れる人は素晴らしいしと思うし羨ましい  

銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/15メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (25件) を見る何の予備知識もなしに読んだので、最初はSFかと思って選んで…