- 作者: 架神恭介,辰巳一世
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/11
- メディア: 新書
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面白かった。「俺もいっちょ教祖になってみるか!」と思わず騙されてしまいそうになるくらいに(笑
本書は「本当に教祖になる」ことを目的にしているわけではなく、「教祖になる」という手順を書いていくことによって「宗教」を考える本だと思いました。
キリスト教、イスラム教、仏教といったメジャーなところから、マニ教、ゾロアスター教、儒教、創価学会まで色々な宗教が例にあげられ、的確にツッコミに使われる感じは、小学生の頃に歴史の教科書で法然さんの南無阿弥陀物を唱えればいいんだ的な説明を見て「おいおい、本当にそんなんでいいの?極楽楽勝すぎだろ!」みたいなことを心の中でツッコんでいた経験のある僕には親しみやすかったです。
宗教的なものや信仰心みたいなものってけっこう日本人には根付いていると思いますが(初詣とか)、宗教を本気で語ることは敷居が高いというか敬遠しがちな人が多いのが実情です。そんな人にビジネス書のノリで宗教を語るというのは非常にユニークな試みだと思いました。
「宗教はみんなを幸せにするもの」というブレない主張があるから、多少失礼なこと言っても笑って許せる感じですし。
ああ、本当にこれ読んで教祖になる人現れたら面白いだろうなあ。
・・・さすがにそれはないか(笑