yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者』全5巻 感想 今までの人類の歩みを肯定する人間賛歌

まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」作者: 橙乃ままれ,toi8出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2010/12/29メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 1,935回この商品を含むブログ (172件) を見る魔王と勇者が手を取…

森博嗣『科学的とはどういう意味か』感想 自分の頭で考えないとね  

僕は大学で物理学を専攻していたので本来「科学的とはどういう意味か」と聞かれたら「科学的とは○○である」と即答できなければいけない立場なのだが、社会に出てあんまり数式とか使わない仕事に就いてしまったこともあり、タイトルを見たとき答えに詰まって…

三上延『ビブリア古書堂の事件手帳2』感想 栞子さんちょっと怖いですぅ・・・

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)作者: 三上延出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2011/10/25メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 637回この商品を含むブログ (245件) を見るその1の感想はこちら …

ZUN『東方求聞口授』感想 さあ、妄想をはじめよう!

東方求聞口授 ~ Symposium of Post-mysticism.作者: ZUN出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2012/04/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 1,104回この商品を含むブログ (33件) を見る東方公式設定資料集の第2段なのだが、前作『東方求聞史…

綾辻行人『びっくり館の殺人』感想  びっくりしたけど、これは少年少女向けじゃないよね…

『another』が面白かったので綾辻行人の本を探していたところ発見。館シリーズ8作目とのことですが(十角館くらいしか読んだことがない)、あとがきの「少年少女向け」「単独で読める」の文句に惹かれて読んでみました。びっくり館の殺人 (ミステリーランド)…

綾辻行人『Another』感想  死者はお前だったのか−!!

映画館の予告で「死者は誰?」という文句に惹かれて興味を持ち、そういえばアニメもやってるみたいな話を聞いたので原作先にを読んでみた。Another作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/10/30メディア: 単行本…

梅原大吾『勝ち続ける意志力:世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』感想  変化する勇気が貰える本

今は全然ですが、高校・大学時代はゲーマーだった僕にとって世界チャンピオン「ウメハラ」さんは憧れの人でした。そのウメハラさんが本を出したと聞いたので購入。勝ち続ける意志力 (小学館101新書)作者: 梅原大吾出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/04/02…

川端裕人『風のダンデライオン 銀河のワールドカップガールズ』感想 一度でも一緒にプレーした人達はみんなサッカー仲間だ

前に読んだ『銀河のワールドカップ』がすごく面白かったので購入しました。風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ (銀河のワールドカップ) (集英社文庫)作者: 川端裕人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/03/16メディア: 文庫購入: 1人 クリッ…

枡野浩一『ドラえもん短歌』感想 

ドラえもん短歌作者: 枡野浩一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (44件) を見る当初ドラえもん短歌と聞いて「コミックス○巻の△△ページののび太の心境を表した歌」みたいなのが収録されて…

短歌って面白いね

twitterで俵万智さんをフォローしたので、それをきっかけに彼女の本を読んでみたらかなり面白くて、最近いろいろな短歌集を読んでいる(近所の書店ではあんまり売ってないのでもっぱら図書館で借りてだが)。短歌って思っていたよりも自由で、表現できる幅が…

田中啓文『銀河帝国の弘法も筆の誤り』感想  あまりもくだらなくて最高に面白かった 

銀河帝国の弘法も筆の誤り (ハヤカワ文庫JA)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (51件) を見るSFというジャンルはおちゃらけていても根は真面目というのが僕の印象なので…

川端裕人『銀河のワールドカップ』感想 この物語はサッカーの面白さに溢れている!

銀河のワールドカップ (集英社文庫)作者: 川端裕人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/20メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (25件) を見る当初は『イナズマイレブン』のようなとんでもサッカー小説かと思って買ったのですが…

西尾維新『少女不十分』感想  10年たって西尾先生は自分の物語を語ることが許容できるようになったんだと思った

少女不十分 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,碧風羽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/07メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 469回この商品を含むブログ (127件) を見るたぶん西尾先生の著作の中で一番読むのに時間がかかった。主…

万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』感想 かのこちゃんはうざかわいい!

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)作者: 万城目学出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/01/27メディア: 新書購入: 16人 クリック: 114回この商品を含むブログ (110件) を見る自分の子供時代を思い返してみると、もうほとんど覚えて無くて…

万城目学『鹿男あをによし』感想 読後感が「すっきり」な不思議な小説 

前に読んだ『鴨川ホルモー』がたいへん面白かったので読んでみました。鹿男あをによし作者: 万城目学出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 409回この商品を含むブログ (498件) を見る起こっていることが事情を知って…

万城目学『鴨川ホルモー』感想 不思議にトリップできる気持ちいい話でした

前から気になっていたけど、なんだかよく分からなそうな感じだったので放置していた作品ですけど読みました。鴨川ホルモー (角川文庫)作者: 万城目学出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/02/25メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 221…

越谷オサム『陽だまりの彼女』感想  この物語を「意味が分からない」と言ってしまう僕はだから女の子にはモテないんだろうな

「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説No1」という帯文句と、表紙の絵が気に入ったので購入。陽だまりの彼女 (新潮文庫)作者: 越谷オサム出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/05/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 231回この商品を含むブログ (167件) …

三上延『ビブリア古書堂の事件手帳』感想 どこかに栞子さんみたいな方はいませんか?

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)作者: 三上延,越島はぐ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2011/03/25メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 2,758回この商品を含むブログ (449件) を見る本の雑誌が…

森博嗣『トーマの心臓』感想  森博嗣先生羨ましいです

トーマの心臓 Lost heart for Thoma (講談社ノベルス)作者: 森博嗣,萩尾望都出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/07メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見る萩尾望都先生の『トーマの心臓』はドイツのギムナジウムを舞台に描か…

森博嗣『自分探しと楽しさについて』感想    「自分」と「楽しさ」が似ているというのは嬉しい結論

前に読んだ『自由をつくる自在に生きる』などの森博嗣先生の新書がけっこう面白かったのと、タイトルに惹かれて読んでみました自分探しと楽しさについて (集英社新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/02/17メディア: 新書購入: 4人 クリッ…

『中国嫁日記(二)』感想 相変わらず月さんが可愛いくて面白い、そして月さんのお父さんもまた凄い面白い

中国嫁日記 (二)作者: 井上純一出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2012/03/10メディア: コミック購入: 8人 クリック: 462回この商品を含むブログ (74件) を見る第1巻の感想 → http://d.hatena.ne.jp/yukiaki042/20110827 1巻で中国人嫁の月(ユ…

道満晴明『ニッケルオデオン赤』感想

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)作者: 道満晴明出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/01/30メディア: コミック購入: 24人 クリック: 384回この商品を含むブログ (80件) を見る僕は道満先生の漫画の持つ空気感が大好きだ。血や内臓や下ネタやオタクネタなど…

森博嗣『臨機応答・変問自在 森助教授VS理系大学生』感想 質問者を想像するととても楽しい

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/04メディア: 新書購入: 8人 クリック: 48回この商品を含むブログ (101件) を見る僕は雑誌等の人生相談みたいな質問コーナーが好きです。それは短い問…

森博嗣『創るセンス 工作の思考』感想  敷居をいつか超えた時に思い出すであろう本

創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 590回この商品を含むブログ (79件) を見る森博嗣先生の工作のススメという感じの本でした。本人の経験からなる「技術」…

森博嗣『自由をつくる 自在に生きる』感想  自由とは不自由の反対語ではない

「まなめはうす」さんで絶対読んだ方がいいと紹介された本。やっと図書館で順番まわってきました。自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11/17メディア: 新書購入: 28人 クリック: 1,154回この商品を…

森博嗣『小説家という職業』感想 趣味で小説を書く僕には役にたつことはほとんどなかったけど、一つとても心を動かされた

「まなめはうす」さんで絶対読んだ方がいいと紹介された『自由をつくる、自在に生きる』を読みたくて図書館に行った際、貸し出し中だったので代わりに借りた本。森博嗣先生の作品ではS&Mシリーズなどミステリー作品は何冊か読みましたが、エッセイは初体…

京極夏彦『死ねばいいのに』 感想 遠くでなく近くでもない僕たちだからこそ面白い物語

死ねばいいのに作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/15メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 317回この商品を含むブログ (142件) を見る人は他人のことが分からない。いや正確には自身の都合や思い込み、勘違いでどんどんその相手の本質か…

『噛みつけ! アンノちゃん。』感想  僕は何度だってアンノちゃんに食べて貰えるんだ。こんなに嬉しいことはない

噛みつけ! アンノちゃん。 1 あなたのハートいただきます (富士見ファンタジア文庫)作者: 小林がる,アカバネ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2011/09/17メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (9件) を見る良質なラブコメで面白かった。…

『恥知らずのパープルヘイズ』感想  あの時踏み出せなかった一歩は永遠に失われたけれど今ここから踏み出せるものが必ずある

恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?作者: 上遠野浩平,荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 1,009回この商品を含むブログ (91件) を見る 大好きな『ジョジョ』という作品において、…

書籍『中国嫁日記』感想

中国嫁日記 一作者: 井上純一出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2011/08/12メディア: コミック購入: 79人 クリック: 3,285回この商品を含むブログ (157件) を見る基本ブログやネット発の本というのは「ネットで見れるからいいじゃん」でスルーする僕…