yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

週刊少年ジャンプ 2023年 50号(『アイスヘッドギル』最終回号)感想

今週のアンケート  1位:子羊虎を成す 2位:ワンピース  3位:鵺の陰陽師

 

(巻頭カラー)あかね噺

カラー扉は秋キャンプの風景。みんな全然仲良さげじゃない感じがちょっと面白かったです。

そして本編はこぐま兄さん誰も知らないネタで勝負に出る。”掘り起こし”は確かに唯一無二の芸で格が高いと感じました。一方でネタが途絶えたのは「面白くなかったからでは?」という疑問もあるので、主役の座を勝ち取るパンチ力の更なる根拠や理由付けが来週あったらいいなと思います。

 

アンデラ

リップさんはライラさんとラトラさん二人と結婚する道を選ぶ。重婚の最大の障害は「人は平等に愛を与える、与えられたと感じるのが難しい」という面にあると思うので、それを本人たちが納得できる形に出来るなら良いのではと思いますし、実際この3人なら大丈夫だと思うので良い決着だったと思います。

そしてアンディの救出方法を本人に聞きに行くは、ビックリ采配で気持ち良かったです。この発想力こそ『アンデットアンラック』だと思いました。

 

ワンピース

くまを……優しいくまをこれ以上傷つけないでやってくれ……。それが無理な事は、無敵奴隷に貶められる未来も分かっているのですが、そう願わずにはいられないお辛い展開でした。

ボニーが現在12歳ということ、そして「ジュエル・ボニー」と名乗っている理由も分かりましたし、同時にくまがサイボーグとなって体を改造したのもボニーの「青玉鱗」をその身に移し替えたのだと想像できました。運命が過酷すぎるぜ……誰かくまを救ってやってくれ……。

あと今回が原稿が間に合わず下書きだったのは、これを描いた尾田先生の覚悟と苦悩を感じました。

 

(Cカラー)夜桜さんち

七悪くんスライムの知見があるとはいえ、元金級のもずさんをあっさり捕らえたのは成長を感じました。あとなんかこの二人は元カレ元カノ感ありますね。そこでもなんか七悪くん大人になったなと感じました。

そして龍さんの裏切りは地味にショックだったので、今週実は2重スパイの可能性もありそうという事でホッとしました。夜桜家の反撃期待です。

 

SAKAMOTO

麻樹さん、わがまま放題の人だった。色々企てて殺連トップにまで登り詰めたのは伊達じゃないなと感じると共に、大切なものがあるとは思えない人間味がない感じは掴みどころがなくて不気味でした。

そして大佛さんVS真冬くん勃発。今までどちらかというと味方側だった大佛さんが敵に回るシチュエーションは楽しいですね。シンくん巻き込まれているみたいな状況も面白いです。

 

ヒーローアカデミア

オールフォーワンさん爆豪くんの姿に駆藤さんを見る。遂に爆豪くんがこの最終決戦のステージまで登ってきたという証拠が示された形で良かったです。

「ボケがきたかよ、俺は爆豪のかっちゃんだバァカァ」も実にテンション上がっている台詞で面白かったです。勝て勝て勝て爆豪くん!

 

(Cカラー)(読切)小羊虎を成す

窮姫さんと小羊くん、どちらもめちゃくちゃ”癖”が詰まったキャラクターで大興奮でした。どのコマも一切手を抜くことなく二人を可愛く、怖く深く、魅力的に描いてやろうという気概をプンプン感じましたし、どちらが上とも下とも言えない絶妙な関係性は非常に萌えるものがありました。マーベラス

遥川先生の次回作が楽しみで仕方がありませんっ!

 

アオのハコ

大喜くんのさっぱりとした解答、想像していた範囲内ですが、その中でも誠実な方の対応で良かったです。あかりちゃんがこれを受けてどう出るかは気になります。

そして、菖蒲ちゃんと匡くんの想い合っているのにすれ違っているのは、じれったくて悶えました。ラブの波動を感じてとても素晴らしいです。あと松岡くんがなんか2回連続で振られそうな雰囲気になってきたのも地味に面白いです。

ラストの引きは、個人的にはまだ大喜くんと千夏先輩が付き合っているのは秘密のままがいいので「誰が守護ってくれー!」と思っています。

 

逃げ上手

未来怖すぎワロタ。

エッチな展開にならなかったのは些か残念ではありましたが、雫ちゃんが前を向いてくれたのは嬉しい展開でした。時代の先がどうなるにしろ、逃若党に幸あらん事を。

そして足利直冬さん、こんなに希望に溢れた男子がどうして尊氏さんと殺し合いをすることになったのか興味あります。尊氏さんの事ですから理不尽な理由なのだと思いますが、果たして。

 

キルアオ

ノレンちゃんの合成獣ラーメンクソ笑った。

しかし彼女は大神さんと対比すると胃袋つよつよ過ぎて実は薬物改造人間説あるのではと少し思いましたが、新たな幻獣種(ユニコーン)乙姫ちゃんが体も変化するタイプの二重人格女子で「あ、杞憂だな」と思いました。

それにしても乙姫ちゃんはビジュアルが強くていいですね。どう絡んでくるかは期待です。

 

カグラバチ

双城さん妖刀のファンボーイだった。武器商人であれば確かに戦争を終わらせた超兵器に憧憬と妄念みたいなものを抱くのも納得だなと思いました。

父親の名誉の為、妖刀の在り方の為にチヒロくんが犠牲を出さないよう闘うのは熱かったです。主張の違いがあると戦闘はより盛り上がりますね。

 

(Cカラー)ツーオンアイス

隼馬くんの心理描写が丁寧で、それによって読者的にも綺更さんが「シングルをやれ」と言った意味、夏夜さんが「選択をゴールにするなら、そんなペアなら組まない方がいい」と言った意味がよりしっかりと腑に落ちてくる感じがとても良かったです。自分もまた、なんとなく言葉だけで分かった気になっていただけなんだと反省しました。

「自らの進む道を決める岐路に立つ4分間」更に期待値が高まったので、どうなるかとても楽しみです。

 

鵺の陰陽師

善野くん久々の登場でぶ熱い話だったぜ(笑)

ほのぼの日常コメディの熱量がなんか普通の漫画と比べて段違いに高いのがこの漫画の良いところなので、そういった「鵺味」を堪能できて面白かったです。

そのうえでちゃんと周防先輩とのラブコメ展開をきっちり進めていくのも好感度高かったです。代葉ちゃんとの距離感も良かったですが、嫉妬する周防先輩が表情芸だけでなく友達も絡んで色々やってみたりとバリエーション豊かで凄かったです。来週の彼女の本音も、どんなものが飛び出してくるか期待です。

 

ウィッチウォッチ

第2部ほのぼのとスタート。

ニコちゃんの魔法を街の人が使えるようになるということでドタバタ劇には事欠かなさそうですし、近所を探索しつつ遠くに遊びにもいけますし、学校以外は特に問題のない設定だなと感じました。読み心地はやはりガッツリ変わりましたが、これはこれで好きになれそうで良かったです。

 

魔々勇々

ミネルヴァちゃん世界の”アイドル”は物騒だった(笑)

今週も推しのミネルヴァちゃんが可愛くて満足でした。何か抱いてないと眠れないという性質も、頼りがいのあるお姉さんぷりも、コルレオくんとエリシアちゃんのラブの波動に笑顔になっているのも全て良かったです。

あとこの世界のパーシモットが「変な大陸」なのは地図が出た時に俺も思ったので、同じ感想が作中に出てほっと胸を撫でおろしました。

 

ロボコ

今週の話はマジでなんなんですか(笑) シュチュエーションが謎過ぎるぜ……。

基本的に自分は恋する女子応援派ですが、千代子ちゃんはもうちょっと周りというかモツオ君の置かれている立場を見てあげて欲しかったです。恋は盲目といいますが、それに甘えてはいけないと思います。

 

暗号学園

いろは君は表情を読むだけでなく表情を読ませることも得意だった。麻雀ルールが分からなくても特殊技能の納得感で面白さを感じさせてくれる展開で良かったです。

あと、いろは君が三倍満返したときの縁ちゃん顔が狂おしいほど好きでした。これは髪を切ったのは正解だったと言わざるをえないです。おみそれしました。

 

アスミカケル

流れるような体捌きからの、明日見流×MMAの技での勝利。スピード感溢れる決着で素晴らしかったことにくわえ、サブタイトル「×ける」を見てこれが『アスミカケル』のタイトル回収でもあったんだなと分かって、更に感動が加わる決着でした。

タップの重要性を改めて描いたのも良かったですが、相手にタップさせることもなく折った大賀さんはより許されなくなったと思ったので、そこはしっかり更生して欲しいなと思いました。

 

(最終回)アイスヘッド

スリズさん生きとったんかい、ワレェ!

……てっきり死んだと思っていましたが、好感度の高いキャラだったので復活良かったです。

駆け足展開であり、最終的にギル氷頭王(アイスヘッドギル)のビジュアルは後ろ姿以外出なかったですが、一応全ての決着をつけたうえで最も幸せな瞬間である宴で締めたのは良い最終回だったと思います。あと個人的には、宿屋の親父にまた会えたのが嬉しかったです。

残念ながら短期の連載となってしまいましたが、絵は安定して上手かったですし、深味のあるキャラクターも作れていたので(特にオンド王)、惜しい作品だと感じました。蜂矢先生の次回作に期待しています。