yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

週刊少年ジャンプ 2023年 40号 感想

今週のアンケ―ト 1位:人造人間100 2位:鵺の陰陽師 3位:暗号学園

 

 

(巻頭カラー)ワンピース

カラー扉絵はピザを食べる麦わら一味。ナミがルフィ達に混じって直接カブりついているのがイイですね。

本編は戦桃丸さん敗れる。

かつての弟子を倒し、「傷つけてはいけないものは『本当は親友』」と認識しながらベガパンクさんを抹殺しようとする黄猿さんが怖かったです。それを飲み込める覚悟と、底知れない正義への忠誠が、彼を海軍大将たらしめているのかなと感じました。

あとルッチさんは何を言おうが「味方を得て調子づいたか」がその通りなので、ゾロよ勝ってくれと思いました。

 

ロボコ

……申し訳ないですが今週自分には理央ちゃんの顛末は刺さらなかったです。

OM理央ちゃんの記憶や想いが人間理央ちゃんの中に移ったのは、OM理央ちゃんが消滅してないということであり、ある意味でOM理央ちゃんの願いが叶ったというのは理屈の上では分かるのですが、自分にはどうしても人間理央ちゃんがOM理央ちゃん固有のものであったボンドくんとの思い出すらも簒奪した、盗ってしまったように見えて悲しくなってしまいました。

一方、ガチゴリラの「なにもなかった」はカッコ良かったです、元ネタのゾロもカッコ良すぎの名シーンですからね、当然です。

 

呪術廻戦

裏梅さんて今生きてるの……?

乙骨さん達が乱入しない理由、いろいろ語られていてますが個人的には少し弱いと感じました。とはいえ一番乱入したさそうだった鹿紫雲さんが一番真っ当な乱入しない理由を言ってくれたのは良かったですし、納得できました。

今週の見どころは、腕を斬られても動じない五条先生と、宿儺を『蒼』から守っているマコラさんでした。いい味出していました。

 

SAKAMOTO

上終さんがお茶目すぎて笑った。

「おさらぎかわいい」のくだり全くいらないだろと思いましたが、平助くんをビビらせることには成功したので一応は意味があったのかな?

平助くんはオーダー側に身柄を拘束されることとなりましたが、これを経て彼がどんな道を選ぶのか気になっています。意外にオーダー側に入る展開もあるのかなと思いました。

また世紀の殺し屋展への潜入が「坂本さんが伝説の殺し屋だから、その武器は展示物に足りえるのでOK」というアンサーは盲点で良かったです。

 

アオのハコ

遊佐くんが出場しなくて悔しがっている菖蒲ちゃん可愛いくてグッドでした。千夏先輩と大喜くんの恋愛が一段落したぶん、今現在熱いのは匡くんと菖蒲ちゃんのところなので、今回もちょっとだけ進展あったのが良かったです。

あと大喜くんはちょっと入れ込み過ぎているので「落ち着け!」となりました。突っかかってくる望月くんは確かにいけ好かないやつですが、みんながみんなそこまでストイックになれるわけでも、心が強いわけでもないんだよと思いました。

 

(Cカラー)あかね噺

カラー扉絵は夏祭りの志ぐま一門。あかねちゃんの浴衣姿が可愛いですね。

本編はぐりこ兄さん、あかねちゃんに追い越されてしまったことを悟る。落語喫茶の吉乃さんがあかねちゃんには落語を褒めて、ぐりこ兄さんには焼きそばの味を褒める場面で「うわあああああああ」となりました、悪意がないだけに一番辛いやつですよこれは!

芸事に関わらずスポーツでも頭脳競技の世界でもあることですが、ぐりこさんがこの問題にどう向き合っていくかはドキドキしています。

 

アンデラ

風子ちゃん16年ワープする。

ラトラさんの占いを信じるのはけっこうなギャンブルだと思いますし、実は友達じゃないルインさんとか、関係が希薄だったアンダー側の人たちとかを取り逃がしている可能性があるんじゃないかと個人的には思っています。

そしていよいよ前ループにおける宿敵のような存在であったリップさんとラトラさん編が来ましたね。どういう展開になるかとても楽しみにしています。

 

キルアオ

大神さんの正体バレたと思ったらバレてなかった(笑)

正直「そのリアリティラインで大丈夫か……?」とは少し思いましたが、銃弾を撃ち落とすシーンや、相手側の催眠術のシーンなどはしっかりカッコ良いうえでハッタリもばっちりで面白かったので、「これはこれでヨシ!」と納得しました。面白ければ何をしても許されるのが少年漫画です。

なので天馬くんサイドも「スポーツマンが殺し屋と闘って大丈夫か?」という懸念を、爆発的に面白い展開で払拭してくれるのを期待しています。

 

(Cカラー)夜桜さんち

カラー扉絵はダンジョンRPG風なひふみちゃんたち。ゴリアテシールドが可愛くて好きです。

本編は七悪くんを裏切る凶一郎兄さんに笑いました。そして最終的に凶一郎兄さんがちゃんと二人に向き合った事により、ちゃんと報われてくれたのは良かったです。

あとは七悪くんがセクシーでドキッとしました。これは新たな性癖に目覚めた人がいるのではないかと心配になりました(笑)

 

ウィッチウォッチ

ウルフくん強い! 

着地の瞬間の演出、そして予想以上に圧倒的な勝ち様はとてもカッコ良かったです。

ネムちゃんもナイスサポートでしたが、最初の方ではケイゴくん相手にドキドキして、最後のところではウルフくんのお洒落な台詞にドキドキして、彼女の恋路はどうなるんだろうなと思いました。ここの「三角関係?」今後も注目です。

 

ヒーローアカデミア

葉隠ちゃんのレーザー反射攻撃に、敵と一緒に青山くんも巻き込まれているのクソ笑いました。

そしてオールマイトさんの方でも「キラキラが止められないよ☆」が攻撃名なのに笑ってしまいました。

めちゃくちゃ熱い展開のはずなのに笑ってしまうという変な漫画体験ができて楽しい回でした。これがシリアスな笑いか(ちょっと違う)

 

鵺の陰陽師

代葉戦決着! マーベラスでした!

「藤乃さんを助けたいんだ。身の程なんて知っても知らん!」という学郎くんの言葉を受けて激昂する代葉さんの感情吐露がすごい良かったです。改めてお互いがお互いの持っていないものを羨ましいと感じている対立構造が綺麗でした。

そして影を吸収させない為に外に出て空中戦を挑む代葉ちゃん、自分が上になることで代葉ちゃんに影を落として勝つ学郎くんという攻防もロジカルでしたし、それがそのまま代葉ちゃんの影(心の闇)を学郎くんが引き受けるという意味になっているのも鳥肌でした。川江先生は漫画が上手すぎるでしょ。

あと個人的に「俺も一緒に探すよ全部」という学郎くんがカッコ良すぎて拍手でした。プロポーズですよこんなの(大歓喜)!

 

逃げ上手

毒を仕掛けたのは上杉さんだった。バックが『ねるねるねるね』なの笑いました。うまい!

斯波さんの戦略が今のところは見事にハマっていますが、その切り札である3手を亜也子ちゃんと小次郎くんと時行くんで潰す展開でしょうか。

亜也子ちゃんの相手である桃井さんはリーゼントとそれに合わせた兜を被ったりと既に相当面白いし、長尾さんは「腕が太ぇのか?」だし、色々楽しみです。

 

(Cカラー)アスミカケル

一狼兄貴はしばらく出てこないと思ったらこんなに早く再登場してきて笑いました。まだまだ自分勝手な野郎だなという印象は拭えませんが、二兎くんとの会話は微妙に距離のある兄弟の質感があって良かったです。

地下格闘技興行はよく知らない世界なので興味深いです。

あとなんかニコニコして後方にいる土居さん良かったです。真面目顔の時はコワモテだけど、そうじゃない時は癒やしだと思いました(笑)

 

暗号学園

宴だー!!

主要メンバーが一同に集まって色々な場面で新たな関係性が生まれていっているのを発見する、予想するのが面白い回でした。

バームクーヘンの暗号も兵長が一人また一人集まる度に難易度が下がり、全員が揃ったらただ文字を外から時計回りに読んでいくだけというのも「得られた平和をシェアしていこう」というメッセージに相応しいものになっていて良かったです。

あと個人的に陸繋島さんが「戦場の踊る暗号兵」の居場所を解いたということで、相変わらず格が高いの良かったですり

次のミッションは18人、C組とかは新キャラも出るでしょうし、どんなメンバーになるか楽しみです。

 

一ノ瀬家

本音を晒した結果いとも簡単に崩壊する疑似家族を前にして「なんでだよ、こんなの家族じゃないか…」という言葉が出てくる颯太さんが情けなさすぎて啞然としました。

いや、考え方によっては彼が一番傷ついてる(最も深く理想郷を欲していた)からかもしれません。本質的にはこの中で一番弱い存在が颯太さんだったのだと思います。

この事態を翼くんが頑張ってなんとかするのか、父か母がきて更にグチャグチャになるのか、気になります。

 

(読み切り)ハコイリお嬢様

自分にはあまり刺さりませんでしたが「お嬢様がグータラな自分のために頑張って慣れない家事までしてくれるし、ご飯も食べさせてくれるシュチュエーションいいよね!」という気概は感じました。絵柄も可愛かったです。

 

アイスヘッド

ドレキさん実は王家の血筋だった。王様周りで関係性が複雑化してくるのは良いなと感じましたが、こうなると全般的にやる気がないオルド王さんが少し不安になってきました。まあミョネイさんにはあえて操られているんだとは思いましたが、これが後々オルド王本人の魅力に繋がってくれればなと思います。

新章トロルの森編は、ギルくんの後のヘッドになりうるであろうポテンシャルと成長性を魅せてくれることを期待しています。

 

ドリトライ

ド級のリトライ、『ドリトライ』だ!」

遂にタイトル回収が成されました。「なんで戦後舞台作品なのに英語なんだ……」という若干の疑問はありますが、連載1回目から気になっていたことをしっかりと明示してくれたのは嬉しかったです。

地面を抉って観客もろとも青空くんをぶっ飛ばすのも、煉獄のようなイメージを強制的に見させるのも、拳闘ボクシングからは明らかに逸脱していますが、紙面から伝わる異様なテンションの高さに笑わせて貰いました。面白かったです。

 

テンマクキネマ

自分は雪尾さんに映画を見せるのは新市くんと姫希さんの「親への結婚報告」だと思っているので、雪尾さんのアンサー「お前本当に映画が好きなんだな」は、そのまま「お前本当に姫希が好きなんだな」に置き換えれると思ったのでグッドでした。

『渚』はお母さんや審査員、周りの観客の反応も気になりますが、やはり天幕さんがどうリアクションするかは楽しみです。

個人的予想では、脚本には新市くんではなく天幕さんの名前が刻まれてそうですが果たして。

 

(最終回)人造人間100

「理想の人間」の心は持ちえなかったけど「理想の人間」に憧れ続けた博士の分身としての100さんの最後の行動は納得でした。他者のために自分を傷つくことも厭わずに奉仕できるあしびくんは博士の考える「理想の人間」にかなり近い存在でしたし、最後はそのあしびくんの願いでもありもし彼ならばやるであろう行動を模倣をして「理想の人間」に近づこうとした100さんの最後の行動は美しさすらありました。この漫画のテーマを描き切った素晴らしい最終回だったと思います。

江ノ島先生お疲れさまでした。特に終盤がもの凄かったですが、キャラクターの印象的な表情や、関係性を含めて切り取った1枚の絵の迫力が魅力的な作品でした。

江ノ島の次回作に期待します。