『仮面ライダー』シリーズは幼少期に『BLACK』と『BLACK RX』、あとは大人になって『仮面ライダーダブル』を観た程度の知識しかありませんが、『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督が撮るという事で観に行きました。
平日の夕方の回で、観客は120人くらい。男性率が9割くらいで。年齢層は幅広かったです。
すごい気合の入った、手の込んだ、自主製作映画を観ているみたいでめちゃくちゃ興味深かったです。
レベルは全然下ですが、その時の自分の撮れる範囲で自分の好きなもの、カッコイイものを再現していた学生時代、自主製作映画撮っていた頃の自分を思い出しながら観ていました。
正直元ネタは分からないけど、おそらく元ネタがこういう構図でこういうタイミングなんだろうなと分かってしまう画がバンバン出てくるのはすごく面白かったです。
庵野秀明監督はその自分が撮れる範囲が強くなりすぎてしまった結果、こんなにもレトロで歪で美しい映像を撮れたのかなと感じて、非常に羨ましくなりました。
ストーリーはかなり端折りすぎている感じや説明台詞で片づけてしまっている部分もありましたが、孤高のヒーロー(しかし決して孤独ではない)仮面ライダーという軸はブレていないと感じたので、ちゃんと熱かったです。
それにしても仮面ライダーという存在、赤いマフラーをなびかせてバイクに乗っているだけで無限にカッコいいし物語を背負える概念だなと思いました。
ある意味でレトロな雰囲気が、改めてそのデザインや元々の物語や画作りに込められた根源的なパワーを見せつけてきたように感じました。