yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『ダークナイト ライジング』感想 個人的に少しのやるせなさが残ったが間違いなく凄い映画だった

前作「ダークナイト」が心にビシバシくる名作だったので、今回も期待に胸膨らませて鑑賞。公開日でしたが観客は50人くらい、男率が高かったです。

公式サイト → http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/

ノーラン監督「ダークナイト3部作」完結編。相変わらず凄い映画でした。

膨大かつ骨太な物語を、計算されつくした演出と適切な画面密度でテンポよく見せ、3時間近い上映時間をまったく飽きさせない素晴らしい完成度でした。

ただ、2つほど個人的にやるせない事がありました。

1つはラストです。ネタバレなので詳しくは書きませんが漫画「ワンピース」アラバスタ編におけるハヤブサのペルへの疑問みたいなものです。

そしてもう1つ。これは僕が前作「ダークナイト」で最も評価していた点だったのですが、市民の善意についてです。「ダークナイト」でゴッサムの市民はジョーカーの卑劣な罠を打ち破り、そしてそれがバットマンの勝利に繋がります。しかし今回は敵役べインの悪意に市民は飲み込まれてしまったように感じました。自分たちで悪意を肯定もしくは傍観してしまうのです。もちろん警官隊など立ち上がる人もいましたが僕には何故彼らが立ち上がれたかはよく分からなかった。バットマンは劇中「そんな市民を救う必要があるのか?」と尋ねられますが、僕も少しだけ同じ気持ちでした。バットマンは逃げて自分の幸せを追ってもよかったのではないかと。ただ、それでも戻ってくるのが、人々を助けるのを止めないのがバットマンでもあるんですけどね。ただ個人的に僕はヒーローだけではなくもっと助けられる側の矜持を見たかったのです。

まあ、それでも重量感溢れるメカニック、アメリカンな殴りあいアクション、そしてバットマンの衝撃的敗北と奈落からの復活劇、など、僕が大好きな要素も大量にありましたし、「バットマン」原作及びノーラン監督「ダークナイト」三部作ファンへのサービス精神もたっぷりで良かったです。

期待通り!面白かったです!!  …でも見終わってお尻は痛かった(笑