yukiakiの日記

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万城目学『鹿男あをによし』感想 読後感が「すっきり」な不思議な小説 

前に読んだ『鴨川ホルモー』がたいへん面白かったので読んでみました。

鹿男あをによし

鹿男あをによし

起こっていることが事情を知っている人(主人公や読者)には荒唐無稽で、そうでない人には普通の日常というギャップが面白い小説でした

設定が奇抜で教養的楽しみも含み、少しづつ真相が判明していく展開にワクワクしながら、青春小説としても面白いという、読み応え抜群の内容で、そして何よりも読後にあるとっても「すっきり」した印象が気持ちいい物語でした。

なんでこんなに「すっきり」したかというと、たぶん語り部(一人称で書かれている)であり主人公である「おれ」が、最初は正直いけ好かない奴なのに、およそ2ヶ月にわたる女子校の教師生活や不思議体験によって、最後にはいい先生的な印象になるのがとても気持ちよかったんだと思います。

語り部自身が全然そのことを意識していない、無自覚なのに、読者にはそれがきっちり伝わっている、地味ながら凄いテクニックのある小説だったと思いました。


・・・あと、調べてみたらドラマ版あったんですね。ちょっと興味湧いたので見てみようかなと思いました。

鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版

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