yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『モンスターハンター』感想  駄目な部分も不思議と愛せてしまう楽しいB級実写映画

モンスターハンターワールドを楽しくプレイしていたので興味を持ち、休日の昼間の回を鑑賞。観客は80人ほど。20~30歳くらいの若い人が多い印象でした。

 

公式サイト → 『映画 モンスターハンター』公式サイト  

 


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自分の思い描いていたモンスターハンターの映画として「コレジャナイヨ!」が半分、「コレデイインダヨ!」が半分くらいの、なんとも不思議な感情を抱かせにくる映画でした。

自分がモンスターハンターに求めていたものは「大型モンスターをゴツゴツした変な武器で狩っていく爽快感」と「お肉を上手に焼いたり食べたりしながら命の営みを全力で感じる解放感」だったのですが、序盤はそれがぜんぜん無くて戸惑いました。

もちろんこの映画がモンスターハンターの世界をそのまま描くのではなく、現代の特殊部隊が時空の穴に吸い込まれてモンハン世界に行くという内容であることは知っていたので、序盤そんなシーンが続いてもそんなに驚きはなかっったですが、ずっと怖かったり気持ち悪かったりするモンスター達に襲われるパニック映画としての展開を見せられると、それはなかなかに解釈違いでした。

俺はディアボロスに体当たりされてふっとぶハンターは見たいけど、角に刺されて絶命するハンターを見たかったわけではないのです。体を小さい蜘蛛に食い破られるとか誰得なんですか?

更に全滅した特殊部隊の女隊長が、はぐれハンターと肉弾戦で喧嘩をするところを見せられた時は(アクションはめちゃくちゃ格好良かったですが)「俺は一体何を見せられているんだ・・・」と心は挫けそうになっていました。「俺を早くあの楽しく刺激的なゲームのモンスターハンターの世界に帰してくれ!」と願ってすらいました。

しかしそこから後半戦は、だんだんと自分の期待するモンスターハンターの世界になっていきます。大剣で大型モンスターをぶった斬ったり、アイルー(可愛くない)や他ハンターも出てきてわいわいしていきます。今まで「コレジャナイ」を見せられた分、「コレデイインダヨ」が渇いた喉に染み渡る水のごとく、とても美味しく感じられました。

そして繰り広げられるこの映画一番の山場、リオレウス戦。途中で何故か現代の戦車や戦闘機部隊とリオレウスが闘ったりしますが、これはリオレウス無双なのでとても爽快でした。というか、もう感覚が麻痺していて、なんでも面白く感じていました。B級映画を見ていてると、たまに何かが突き抜けてなる「ツッコミ所も含めて全部愛おしい」状態に、脳がなっていました(笑)

そのためラストがいかに投げやりだろうと、なんだかそれも含めて清々しい気持ちで映画を見終えることができました。

とても面白かったです。

感覚が麻痺しているだけなのかもしれませんが、駄目な部分も不思議と愛せてしまう、そんな楽しいB級映画でした。