yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

TVアニメ『真マジンガー 衝撃!Z編』感想 あしゅら男爵の叫びと玄田哲章さんのナレーションでマジンガーがとことん凄い存在に見えた!

友達に「面白いから!」と勧められ、DVDを借りて観賞。僕は『マジンガーZ』というとアニメではOVA含めて見たことがまったくなくて、スパロボでの知識があるだけだったので、実質これが最初のマジンガー体験でした。

真マジンガー 衝撃!Z編 1 [DVD]

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予想外に凄かった!

正直『マジンガーZ』は古いタイプのロボだし、そんなに「強い!」とか「カッコイイ!」とかで盛り上がることはないんじゃないかなと思っていたのですが、予想以上に濃いキャラクター達と、ど派手な演出に一気にははまってしまいました。

特にあしゅら男爵のリアクションと玄田哲章のナレーションが素晴らしかったです。

「奴こそは大神ゼウス、我がミケーネのカタキ!」とマジンガーZを見た瞬間に涙を流しながら嗚咽し、男と女を混ぜた独特な声で「おお、わたしの勇者ガラダK7がぁ!おのれマジンガーァ!!」と自らの溺愛した機械獣がやられるたびに絶叫し憤慨するあしゅら男爵、とても魅力的でした。敵キャラとしてマジンガーZがいかに凄いか恐ろしいかを、これでもかというくらい説明してくれました。

そして玄田哲章のナレーション。あの力強く野太い声で「それが世界最強の金属超合金ゼェーットォッッ!!」と叫ばれたら、よくわかんないけど「凄いんだ!」と無理矢理納得してしまうだけのパワーに溢れていました。

今川監督らしいど派手な演出にこの2つの要素が加わることで、より楽しめたと思います。

そして後半、あしゅら男爵のナレーションからはじまる「今までのマジンガーと違った物語」は、最初こそスローテンポだったものの、終盤は「そうだったのかー!」を何度叫んだが分からないほどの裏切りに次ぐ裏切り展開(無理矢理感はあったけれど、この頃にはもうノリで多少の整合性のなさはあまり気にならなくなっていた)で、とても興奮しました。

特にラストのあしゅら男爵の行動は、まさにこのZ編そのものが彼の物語であったかのように、彼のミケーネ人としてのドラマの集大成というもので、とても良かったです。なんて、ドラマチックな存在なんだ、あしゅら男爵

マジンガーZよりも最終的にはあしゅら男爵ばかりが印象に残ったアニメーションではありましたが、とても面白かったです。