ほぼ日刊イトイ新聞に連載されていた『みうらじゅんに聞けーこの島国編ー』を加筆・修正した本。図書館の郷土コーナーに置いてあったので興味を持って読みました。
- 作者: みうらじゅん
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 文庫
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みうらじゅんさんというと「ゆるキャラブームを作った変人」くらいしか認識がなかったのですが、この本を読んで「ああ、やっぱり彼は変人なんだな」と改めて思いました。
「日本全国のいろんな看板から般若心経の文字をゲットする『アウトドア般若心経』」のブームが来て日本各地を旅したり、「旅先では「大学生か?」と聞かれたら絶対「ハイ!」と答えるのがルールだ」と主張するなど、彼の中のよく分からないけれど確立された決まりや、自分の興味を持ったことにすぐに着手する執念や独自のみたいなものは、読んでいて少々引いていました(笑
基本的にはみうらじゅんの各県の「思い出」を語る連載なので、実際の旅にはなんにも役にたたないですが、旅というのは彼が主張する通り「目的を持ってするものではない」と僕も思いますし、有名観光地を巡った当たり障りのない話より、とことんパーソナルな話の方が僕は好きです。
僕は今回これを読んで、自分の狭さをちょっと後悔しました。自分も一つの県に対して一つくらいは面白おかしく語れるエピソードがあった方がカッコイイかなと、不覚にもちょと思ってしまいました。東北は福島県、西南は京都・奈良くらいまで(沖縄除く)しか今まで活動範囲がなかったので、2〜3年くらいかけて、とことん自分勝手に日本を制覇してみようかなと思いました。
まずは西の方、九州地方とかに行ってみたいですね
ちなみに読んでいて一番好きだった地方は「島根県」ですね。出雲大社とかではなく、どじょうすくい記念館をとりあげてきたのは完全に盲点でした。僕もどじょうすくい一級の免許が欲しい!
あと逆に自分の出身地の「静岡県」が、わりと情報量少なめだったのは残念でした。住むには良い所だけど、関東(東京文化)と愛知(名古屋文化)に囲まれた、通過する県になってしまっているのだろうか……