- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: 新書
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自己啓発とか、お金持ちになるためにはみたいな本は巷に溢れているけど、目指している対象が定義の曖昧な(しかし誰もが一度はなってみたいと思う)「有名人」ということで、「なんか新しいな」と思って読みました。
僕は勝間さんというキャラクターはあまり好きではないですが、本書はいやはや予想以上に面白かったです。
本書はいわば勝間さんによる「有名人」体験ルポといった感じでした。「有名人」になるまでの過程については数多の成功を目指す本とそんなに変わらず目新しさはありませんが、「有名人」になってからのメリット・デメリットの話はひじょうに興味深く読めました。
『「有名人」になることによる金銭的利益はプライバシーを侵害される弊害と同じくらいで、それほど莫大なものではない』
勝間さんは上記のようなことを言われていて、それはなんとなく想像できていたのですが、ツイッターで食事の状況を逐一メモられたことがあるなど具体例を様々あげられて書かれるとリアリティが違いました。勝間さん程度(失礼かもしれないけど)の「有名人」でこれなのですから、それ以上の人たちといえば推して知るべしです。いやはや「有名人」大変だ。
僕はこれを見て「有名人」なんてなるもんじゃないなと思いました。「知っている人は知っている」くらいでいいなと。
周りで「有名人」になりたいという人を見ると、利益よりも「もっと愛されたい」願望の人が多い気がします。そういう人に自分を見つめ直す意味でも必要な本かなと思いました。
あと、西原さんの帯「勝間がまた嫌われそうな本出してる」は秀逸すぎて書店で見て笑いました。これはすごいキャッチコピーだ(笑