yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

週刊少年ジャンプ編集部『描きたい!!を信じる』感想 自分の「大好き!」が伝えられるような感想を書いていきたいと改めて思った

自分で漫画を描くわけではないですが、少年ジャンプが大好きなので興味を持って購入しました。

 

 

とても面白かったです。

週刊少年漫画という枠だけにとどまらない、普遍的な創作活動のインスピレーションの得方、制作中に迷ったときなどに使えるノウハウがしっかりと詰まっていて、読み応えありました。

そして、一介の漫画ファンとしても、こういった一流の作家さんがどのような目で原稿を捉え、具体的にどういうテクニックをもって原稿にアプローチをしていくかを知ることは、更に漫画を広く深く読み解いていくことのヒントになりました。読む前よりも漫画をより楽しむことができるのような脳の構造になったのではと感じています。

そして、漫画の感想を書くブログをやっている身としても、この本の主題である「技術論も大事だが、描きたい気持ちが何より大事」という部分はしっかりと受け取りました。今後も自分自身の心から出た「大好き!」が伝えられるような感想を書いていきたいと改めて思いました。

 

・・・以下は自分で気になった作家さんアンケートの抜粋です。

芥見先生「自分と同世代にセンスいいと思われないようにしないこと」

久保先生「自分の嫌いなキャラは魅力的に書けないので、日頃から好きの幅を広げる」

吾峠先生「ネームを直すときに気をつけているのは主人公に一番ページを使うこと」

空知先生「何をして何をしないキャラなのかルールをしっかり決める。そのうえでそのルールを守り難い状況や緩めなければいけない場面を作る。読者はキャラクターの「らしい」所と「らしくない」所の両方を見たい」

藤本タツキ先生「連載前に準備しておくものは・・・健康です!」

 

作者ごとに個性が出ている部分、共通している部分など、見れば見るほど「興味深い」がたくさん詰まった本でした。