ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)
- 作者: 押切蓮介
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: コミック
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5、4、3、2、1、ぐぅうわぁぁぁ〜〜……
ストリートファイターⅡのカウントダウンのラストの断末魔は切ない。
ボッコボコの顔がモノクロになって消えていくのは、ゲームオーバーという文字を見るよりも明らかにショックがでかかった。
だから僕はそれが見たくなくて、ついついなけなしのクレジットを入れてしまう少年だった。負けたことより、何も出来ないでカウントダウンを見送るのが何よりも嫌な男だった。
その僕にとって、挫折から始まる高校生編、ハルオの復活劇が、そのストⅡのカウントダウンにより演出され、なされたことが、まず何より嬉しかったです。
人生につまづいたとき、あのカウントダウンは確かに目の前に現れた。「これで終わりでいいのか?」と問いかけてきた。
明確な理由があるわけではない。ただ、気持ちとしてあの何もかも諦めた状態、モノクロになったキャラの切ない断末魔だけは聞きたくない。
その思いが、自分の中に残っていたキョウジ(クレジット)が、僕を何度も復活させた。
……そんな青春時代を思い出しました。
さてさて、昔話はこれくらいにして、「ハイスコアガール」高校生編ですが、僕はこれまでちゃきちゃきの大野さん派だったのですが、今巻の小春ちゃんはやばいくらいに可愛くてクラクラしました。
特にハルオくんを対戦でぼこった後の「もしかして「イー・アル・カンフー」からやり直した方がよくて?」の台詞と表情は、すんごいやばかったです。「惚れてまうやろー!」と思わず叫んでしまうほどの破壊力でした。
もちろん、大野さんも負けてはいません。ハルオの寝顔を見つめる大野さんの表情はグッときました。ハルオそこ代われや、こんちくしょー!!
ラブコメは相対するヒロインの魅力が高いと本当に面白いですね。
ヒロイン同士の邂逅、ちょっとした対決もあり、見所の多い巻でした。
次巻もすっごく楽しみです。