yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

本『霊能者と事故物件視てきました』感想 君子危うきに近寄らずでも、覗きたい幽霊はいる

「幽霊は信じないが自分の直感は信じている」作者による、事故物件不動産レポ漫画。プライムリーディングのお勧めにあったので読んでみました。

 

霊能者と事故物件視てきました (あなたが体験した怖い話)

霊能者と事故物件視てきました (あなたが体験した怖い話)

 

自分は昔、霊感というか第6感みたいなものを持っていたと思うのですが、ある時をきっかけにその感覚がぱったりと消えてしまったので、それ以降は「君子危うきに近寄らず」の精神で心霊スポットと呼ばれる場所には絶対に行かないですし、心霊番組も見ない人間です(地雷原に目隠しして挑むようなものという感覚なので)。

しかしながら、元々はオカルトに興味がないわけではないので、ホラー映画や漫画は、フィクションだと分かっている分安心しできるので、大好きだったりします。

そんなある意味メンドクサい線引きを持っている自分にとって、ギリギリ踏み込めるくらいの所が、こういう実体験ルポ漫画なのですが、色々と発見があって面白かったです。

事故物件の具体的な値引き額(自分の感覚では思ったよりも安くならない)や、霊能者の言う「自殺霊は本来の寿命以降は成仏するから大丈夫」と言った霊に関する新事実(ホンマかいな!)など、普段は接していない世界の話にお手軽に触れられる感覚は、良かったです。

それにしても霊とお金(不動産)、この感覚と現物という接点の薄そうなものが、人間を通すことによって、売買取引される世の中というのは、摩訶不思議だなという気分になりました。

最終的にはそういった部分にも損得を絡めて折り合いをつけていく「人の感覚って面白いな」となる本でした。

・・まあそれでも、自分は絶対に事故物件に関わるのは嫌ですけどね!と決意を新たにさせてくれる本でもありました(笑)