yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

東村アキコ『かくかくしかじか』感想 気が遠くなるくらいたくさん描いた経験が大事なんですよ

東村さんで印象に残っているのは、西原理恵子さんとの画力対決で、素早い一発描きで(しかも凄く上手い)自分のキャラを描いていたことでした。そんな天才、東村アキコのルーツが分かる、学生時代を描いたエッセイ(1巻は主に美大受験)漫画と聞いて読みまし…

森繁拓真『となりの関くん』1〜3巻感想 変わらないけど少しづつ変わっている関くんと横井さんの関係がすごい好きです

ヴィレッジヴァンガードのお薦めコーナーでサンプルを見て面白かったので購入。特に三巻の表紙がとてもきゅんきゅんしました。となりの関くん 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 森繁拓真出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 201…

平田オリザ『幕が上がる』感想 どこまでも行ける彼女たちがとても羨ましかった

書店で平積みされていたので、表紙とタイトルから何か面白そうな青春小説だなと思って購入(青春小説好きなんです)幕が上がる作者: 平田オリザ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (24…

東野圭吾『黒笑小説』感想 笑えると同時に胸がしめつけられる短編集だった 東野さんはマゾなのか・・・?

黒笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/04メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 56回この商品を含むブログ (109件) を見るタイトル通り黒さにまみれた笑いの小説で面白かったです。「怪笑小説」のようなハッとする笑いでも…

綿矢りさ『ひらいて』感想 繊細かつ美しい心理描写は良かったが、話は最後までよく分からなかった

ひらいて作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (44件) を見る綿矢さんが描く女性の心理描写やものの捉え方は、心の奥底にとても深く深く潜って大事にすくいあげたかのごとく…

谷川二コ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』3巻 感想 この漫画をクリスマスに読んでしまった愛しさと切なさと心強さと

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(3) (ガンガンコミックスONLINE)作者: 谷川ニコ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2012/12/22メディア: コミック購入: 5人 クリック: 106回この商品を含むブログ (34件) を見る1、2巻は主人公「も…

南直哉『恐山 死者のいる場所』感想  どうして僕は恐山に引かれたのだろうか?

恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)作者: 南直哉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/04/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (15件) を見る本屋の親書コーナーでなんだかとても気になったので読んでみました。本書は2005年か…

東野圭吾『毒笑小説』感想  面白いけれど「笑い」を期待しすぎると損をするかも

毒笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 1999/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (104件) を見るシリーズ前作『怪笑小説』がしっかり笑える小説だったので読みました『怪笑小説』感想 → http://d.h…

東野圭吾『怪笑小説』感想 小説として物語としてきっちり笑わせてくれる良作だった

怪笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 1998/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (126件) を見る全体的にブラックな雰囲気を漂わせつつ、盛り上げて盛り上げて、最後にきっちり落として笑わせる。…

辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』感想 自分の足で立つことはとても大事なことだと思う(本を反面教師にして)

胸が締め付けられる感じがした。だがそれは感動ではない、あまりにやるせなかったからだ。ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/04/13メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る…

初野晴『退出ゲーム』感想  “ミステリ”と“とんち”と“高校生”のとてもいい話

退出ゲーム (角川文庫)作者: 初野晴出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2010/07/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (53件) を見る謎を解くというプロセスも面白いですが、それよりも問題を抱えている人物をいかに機転を利かせて…

東川篤哉『謎解きはディナーの後で』感想 今更ながら読みました

本屋大賞を受賞した時とか北川景子さんと櫻井翔くんによるドラマ化とかで話題になっていた作品ですが、僕は今更ながら読みました。謎解きはディナーのあとで作者: 東川篤哉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/09/02メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 2…

西村賢太「苦役列車」感想 引っ張られすぎてちょっと駄目だった

苦役列車作者: 西村賢太出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 266回この商品を含むブログ (120件) を見るなんかの番組で作者が「こんな駄目な人がいるんだと思って癒されて欲しい」と言っていて、確かに主人公貫多…

村上隆『芸術闘争論』感想  「ART=よくわからないもの」が「ART=ちょっと面白そうなもの」になった

芸術闘争論作者: 村上隆出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/11メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 123回この商品を含むブログ (34件) を見る芸術ってなんだろう、なんかよくわからんくらい高額で取り引きされている現代アートってなんなんだろうと思って…

京極夏彦『オジいサン』感想  自分が将来的にオジイサンになったことを想像してはらはらしながら読んでいた

オジいサン作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/03/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (27件) を見るしっかりはしているんだけど、老人特有の物事をすぐ忘れたり、昔の物差しで現代の事象を測っているが…

万城目学『偉大なる、しゅららぼん』感想 ちょっと変わった世界観はおおいに楽しめたけど最後の展開は不満だった

偉大なる、しゅららぼん作者: 万城目学出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/04/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 62回この商品を含むブログ (100件) を見る万城目さんの本といえば、その緻密に作り込まれた世界観が魅力です。現代ま…

日日日『私の優しくない先輩』感想 笑顔で死ぬのは難しいのかなと思った

私の優しくない先輩作者: 日日日出版社/メーカー: 碧天舎発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 351回この商品を含むブログ (108件) を見るとても優しい物語でした。正直物語としては大きなヤマがあるわけでもなく、淡々とした話なのですが、…

クリスタルな洋介「ひめはじけ2巻」感想  笑って癒されてウヒャッホイ

一巻の感想はこちら → http://d.hatena.ne.jp/yukiaki042/20120925「ひめはじめ」ってエッチな意味としか思ってなかったよ・・・まさかこのウヒャッホイ漫画で新たに知識が増えるなんて思ってもなかったけど、また一つ賢くなれたぜ!ひめはじけ 2 (少年サン…

綿矢りさ『亜美ちゃんは美人』感想 長年の疑問に一つの解答が出た!

昨日書いた綿矢りさ『かわいそうだね?』に同時収録された作品の感想です。かわいそうだね?作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/10/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 85回この商品を含むブログ (81件) を見る「何故羨むような美人は…

綿矢りさ『かわいそうだね?』感想 予想の斜め上を行く展開で盛大に笑った!

かわいそうだね?作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/10/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 85回この商品を含むブログ (81件) を見るすっごい面白かった! なんといっても最後の爆発力が凄かった。途中まで主人公樹理恵ちゃん視点か…

秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』全4巻感想  高校生の時とかにもっと早く読んでおけば良かった。人生変わったかも

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)作者: 秋山瑞人,駒都えーじ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2001/10メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 185回この商品を含むブログ (343件) を見るこの小説がライトノベル界隈において名作と言…

星野仁彦『発達障害を見過ごされる子ども、認めない親』感想  冷静になって対処すればいいんだと改めて思った

最近よく聞く「発達障害」という言葉ですが、意味があんまり分からなかったのでそれを知るために読みました発達障害を見過ごされる子ども、認めない親 (幻冬舎新書)作者: 星野仁彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/04/02メディア: 新書購入: 1人 クリッ…

森博嗣『The Blood Scooper』感想  物語にした方が伝わる不思議

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/04/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (26件) を見る哲学する侍の物語でした。世間との交わりを絶った環境で育った凄腕の剣客…

森博嗣『どきどきフェノメノン』感想  どきどきしたいですな

どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/04/25メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (59件) を見るそういえば最近どきどきしていないなあと思いま…

森博嗣『もえない』感想 もえないという幸せと不幸せ

もえない Incombustibles (角川文庫)作者: 森 博嗣出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/12/25メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (22件) を見るミステリーというジャンルで考えちゃ…

森博嗣『少し変わった子あります』感想 とても落ち着いて心地のいい空間にいるようで満たされた気持ちになった

少し変わった子あります (文春文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/06/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 20回この商品を含むブログ (39件) を見るフワフワした気分になる小説でした。大きな事件が起こるわけではなく淡々と主人公と…

森下克也『月曜日の朝がつらいと思ったら読む本』感想  月曜日がつらいは心神耗弱のサインだから気をつけて

「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本作者: 森下克也出版社/メーカー: 中経出版発売日: 2012/08/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見る週間少年ジャンプが月曜発売だからなんとかモチベーションを持って起…

クリスタルな洋介『ひめはじけ』一巻感想  ひめさまがめっさ可愛いんだよー!!

定食屋で待ち時間に週刊少年サンデーを読んでいて、普段は見てないんだけど、たまたま開いた歌舞伎回の話が面白くて購入。ひめはじけ 1 (少年サンデーコミックス)作者: クリスタルな洋介出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/06/18メディア: コミック クリッ…

佐渡裕『僕はいかにして指揮者になったのか』感想  佐渡さんがいかに演奏会が好きなのかがひしひしと伝わってくる本だった。

僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)作者: 佐渡裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/08/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 64回この商品を含むブログ (32件) を見る僕は中学校の合唱コンクールで一度クラスの指揮者をしたことがあります。僕…

海老原嗣生『仕事したつもり』感想  「こうすれば上手くいく」ではなく「よく考えよう」という気づきの本 

仕事をしたつもり (星海社新書)作者: 海老原嗣生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/22メディア: 新書購入: 6人 クリック: 64回この商品を含むブログ (36件) を見る最近なんだか時間をたくさんかけている割に成果がイマイチ上がらないなあとちょっと悩…