yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

大槻ケンヂ『このエッセイは手書きです』感想 哀しみも笑いに変える、オーケンはとてもロックで温かい野郎だ!

オーケンの、このエッセイは手書きです

オーケンの、このエッセイは手書きです

安定と信頼のオーケンエッセイ。普通に笑えて面白いです。
過去にも見たようなネタの使い回しもありますが、エッセイストとしてのテクニックがくついているので、それらも手を変え品を変えて表現されているので面白いです。ていうかこっちももう彼の過去のネタとかほとんど忘れているので、それらを思い出させてくれると「ああ、こんなネタ昔あったわ」という風になってむしろ嬉しく感じます(笑)
しかし今回は東日本震災後ということ、彼の兄が2012年に事故で亡くなったこともあり、そこからは哀しみと、だけどそれを笑いで吹き飛ばそうとする彼のミュージシャン、表現者としての矜持や葛藤を読むこともできました。
「3分で人生は変わる、地震でも音楽でも」
「“3分で人生を変える”は地震ではなく本来はロックバンドの決め台詞のはずだ」は彼の魂の叫びが出ていて震えた。