書店で平積みされていて、タイトルがとても気になったので購入。お金の亡者とは言わなくても、お金について色々と天国も地獄も見たであろう堀江さんがどんなことをいうんだと興味を持ちました。
読み終わった後、もう一度タイトルを見て、そして思いました。
「俺、べつに金持ちになる必要ないわ」
本書は刑務所に服役中に考えていたビジネスアイデアやメルマガ読者の質問に答えていたものを掲載したものですが、とても面白かったです。
特にQ&Aは内容としては基本的に似たり寄ったりですが、堀江さんの答えが明確でブレがないので、そのあたりはとても痛快でした。
金持ちなりたいけどアイデアがない → 好きなことをしたら
起業したいけど何から勉強すればいいのか → さっさと企業しなよ
うん、なんという潔さ。グダグダ言う前に行動しろという彼の哲学が見えて良かったです。
ただ、この本に収録されているビジネスアイデアについては、堀江さんも色々考えているんだなと素直に感心はするものの、それの是非を自分でシュミレートしてみたり、自分でやってみようとは、あまり思いませんでした。
確かにお金はよりあった方が嬉しいですし、寄稿されている文章で藤沢数希さんが書いているとおり「普通の人は『女性と付き合う』ことすらお金に振り回されている」という現状から抜け出すにはお金は必要です。
だけどそういった側面は意識の持ちようでいくらでも変えることができるでしょうし、ある程度は仕方ないと割りきることもできます(野心がないと言われてしまうかもしれませんが)。
「金持ちになって、金がないことにより生まれる不自由から自由になる」というのは確かに魅力的だけれども、それ以上のメリットは今の僕には思い描けませんでした。
この本の趣旨とは違うかも知れませんが、「金がなければ駄目だ」という呪縛から抜け出せた感じがして良かったです。