yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『グレイテスト・ショーマン』感想 憂鬱を吹き飛ばすシンプルなパワーがそこにあった!

なんか憂鬱としていたので気分を変えたくて、平日のレイトショーを鑑賞。観客は100人程。女性が8割くらいいて比率高かったです。

公式サイト:映画『グレイテスト・ショーマン』オフィシャルサイト


映画『グレイテスト・ショーマン』予告D

いやー、落ち込んでいた気分が吹き飛んだ! じつにパワー溢れる作品でとても面白かったです。

映画を見ているというよりも、ひとつのショーを鑑賞しているような感覚にとらわれるような作品でした。物語を見せるというよりも、歌やダンスを駆使して、もっと根源的な人間としての尊厳や誇り、楽しみや幸せなどを賛美する作品だと感じました。

何よりシンプルなのが良かったです。最近はいろんな事(自分自身も世の中も)が複雑になりすぎていて、ちょっと憂鬱になることも多かったのですが、周りの抑圧や偏見を感じながらも高らかに「this is me (これが私だ)!」と歌い上げる様には純粋に元気を貰いました。また、それぞれのキャラクターが求める事がちゃんとあって、それに対してしっかりと行動している(時に自ら破滅していく)というのが分かり易かったのもポイント高かったです。シンプル・イズ・ベスト。

また、主役のバーナムさんは、基本ガワだけあって中身の薄いペテン師なので、実はこの作品中で唯一好感度があまり上がらなかったキャラクターなのですが(ラストにやっと中身が埋まって感動するのですが、如何せん他が良い人ばかりだから好感度上がりきらなかった(笑))、あの恐れを知らない感じの、謎のバイタリティは見習わなければとも思いました。偉業を成せるのはいつだって狂人なのだ。

あと、個人的にはバーナムとフィリップがビジネスパートナーになる場面の駆け引きのところとか好きでした。バーの小物を使って小気味よく繰り広げられる「手をとるのか?」「とらないのか?」の揺れ動きは、愛を語る場面よりも自分にとっては身近で感情移入しやすく、心にグッとくるものがありました。後の場面でバーナムはフィリップを命がけで助けますが、それは愛に友情が勝るとも劣らない感情だということを示した場面だと思います。