とりあえず4巻までの感想。近くのTUTAYAのお薦めコーナーにデカデカと置いてあったので興味を持って購入しました。
- 作者: 丹羽庭
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: コミック
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本作は隠れ特撮オタク(日曜朝にやっている男の子向け戦隊もの番組が好きな人のこと)の仲村さんの日常を描いたものですが、それはもはや日常の枠に囚われない、笑いと涙と感動の物語でした。
人とは少し違った趣味を持つ人は必ず共感すると言っても過言ではない世間一般の普通の人たちとの「ギャップあるある」ネタが満載で笑えますし、何よりそれを「あるある」だけで済まさず、仲村さん自身が周囲と争いにならないように折り合いをつけたり、溝を理解しながら自分の中の特撮魂で関係性を少しづつでも縮めていく展開は、「こんな見方があったのか!」という発見や、「意見の合わない人にもこうやって闘えば良かったんだ!」という勇気を与えてくれて、一話数読む度に、目から鱗が落ちっぱなしで、すごく面白かったです。
それが端的に表れているのが第一話で、電車でお年寄りに席をゆずる仲村さんを見て後輩が「どうやったら仲村さんのように勇気を出せるんですか?」と聞く場面、心の中で「特撮を見ればいいんだよ!」と叫ぶものの、おおっぴらに言えないので「子どもの頃に大事に思っていたことを思い出すのよ」と言い換えて説明するところが、僕は本当に大好きです。
僕も毎週週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書く一人の少年漫画好きとして「大事なものは少年漫画から教わった」と思っているので、この台詞(しかしそれを声を大きくしては言えない、それでは普通の人には伝わらないことも含めて)、大変共感しました。
「いつまでもそんなものを見ているんじゃありません」というプレッシャーを常に周囲から感じている社会人は、一人でも十分闘えたりしますが、理解者や、周りからのエールが必要なのです!
見れて良かった。ありがとう!そして、ありがとう!
……あと、回が進む度になんだか仲村さんが可愛く見えてくるのも、何気にポイント高かったです。