原作未読。映画が安い日がちょうど休日だったので時間があったので鑑賞。観客は20人ほど、年齢層は40代くらいが多い印象でした。
なんだか分からないけどポジティブになれる、そんな映画で面白かったです。
独特なリズムが映画全体に溢れていて、最初は少し戸惑いましたが、だからこそ不思議な一夜の世界観の中に巻き込まれているトリップ感がハンパなく、お酒を飲んで酔っぱらっているような、有頂天気分を味わえるドラッグムービーでした(笑)
「人それぞれで感じる時間は差がある」と言いますが、周りがとにかく次から次へと早く時が過ぎていく中で、誰よりも「遅い時計」を持った主人公が、流れに身を任せつつも自分の時間の歩みだけは崩さずに、一夜を生きていくという様はとても痛快でありました。
そして、その魅力の一端を担っているのは間違いなく主演の花澤香奈さんの声でした。不思議な一夜を旅する中で凛として可愛らしく立っているのがとても印象的で、あの声を傍らに、ずんずんと旅ができたらどんなに幸せだろうなと思わずにはいられなかったです。
しかし、だからこそラストにハッピーエンドに繋がっていくシーンは、まったく文句はない納得の締めなのですが、現在一人身の自分にとってはちょっと辛かった(笑)です。
ちくしょー、俺も彼女欲しいよー、酒もってこーい!!