yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

東京オリンピック2021年 全体感想

■開会式

ゲーム音楽を使い、漫画の吹き出し風のプラカードを先頭とした50音順の入場行進は日本らしさを感じましたし、個性豊かな各国の衣装なども含めて楽しめました。特にカザフスタンのオルガ選手は美しすぎて思わず息をのみました。
一方で開会式演出の方はドローンで上空にオリンピックロゴを出すなど個々で面白い試みがある一方、全体的に(コロナだから仕方がないとはいえ)スケールが小さく、テーマも繋がっていないぶつ切りみたいな演出で物足りなかったです。
特に江戸の大工さんのくだりは「何か組み上がるのかな?」と思ったらその場ではなにも作られずに他から木でできた五輪マークが出てきたとき「思わせぶりなことをするだけで何も実のあるものを作れない」今の日本を象徴するようで、少し悲しくなってしまいました。
とはいえ、多くの不祥事があいついだなかで、最低限形になったものができたのは安堵しました。

 

■サッカー

男子:メダルが今回もとれなかった・・・。あまりにショックでここから閉会式までの間、一切他の競技を見る気力がわかないほどでした。敗因はやはり総力が足りなかった。過密日程を考慮してメンバーを回していけた他チームと、中心選手を最後まで引っ張ってしまった日本。監督の決断力、控えとスタメンの力量の差、そういったものは上にいけばいくほど表出してくるものだと思いました。本当に悔しかったです。

 

女子:前回ブラジル大会は出場もかなわなかった事を考えれば再起の大会だったと思いますが、ベスト8に終わりました。しかしながら追いかける立場として、頑張る姿勢を見せてもらいました。

 

■男子100メートル走
日本人が2次予選にだれも進めないのは正直びっくりしましたが、中国の選手がアジア人として初の9秒8台である9秒83をだしのは興奮しましたし、イタリア人のヤコブス選手が勝ったのは衝撃でした。400メートルリレーでもイタリアが金でしたし、まさかイタリアの時代が短距離でくるとは予想外でした。やはり、肉体の爆発が見られる100メートルは見ていて血が騒ぎます。

 

■その他競技

・柔道:短い時間で決着がつくし、特にメダルをかけた闘いは、勝者と敗者の間に色濃く明暗の差がでるので、緊張感含めて楽しかったです。「一本」が派手なのも、競技として改めて好きだなと思いました。

 

・スケボー:歴史含めて新しい競技だけに、若い人たちが躍動しているのが面白かったです。13歳史上最年少で金メダルをとった西矢椛選手の活躍は素直に拍手でした。

 

・卓球:地元が近いので磐田出身水谷選手と伊藤選手応援していました。この2人のペアで日本卓球史上初の金メダルをとったことは本当に興奮しました。

 

■閉会式

う~ん、全体的に小さくまとまった(もしくはとっちらかった)印象で、年末イベント「ゆく年くる年」とかだったらいいんですけど、スポーツの祭典を締めくくるものとしてはちょっと退屈すぎでした。
次に控えるフランスの映像は、綺麗な青空と街並みをシンプルかつダイナミックに使ったメッセージ性の強い映像と、東京のメダルをとった選手が映ることで「今」を描写する試みが良かったですね。エッフェル塔の周りを戦闘機が飛んでトリコロールカラーを作り出す映像は格好良すぎでした。3年後がいい大会になるといいなと思いました。

 

とにもかくにも、東京大会そのものはテロなどもなく無事に終われたのは、ほっとしました。