yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』感想(ネタバレあり) この物語に出てくる灰色のヒヨコは俺の事だったんだ!

遊びに来た姪っ子が「すみっコぐらし」好きということでアマゾンプライムで鑑賞。2021年最初に見た映画作品となりました。

 

sumikkogurashi-movie.com

すみっコぐらしの前知識としては「壁のすみっこに縦に並んでいるなんか可愛い奴等」くらいの印象しか持っておらず、各キャラクターの名前とかもよく知らない状態での鑑賞でしたが、ちゃんと物語の世界にすんなり入っていけて、初心者にも優しい作りになっていました。

内容としては、まず何より映像の雰囲気が素晴らしかったです。ほのぼのとした柔らかい画面作りが全編通して貫かれていて癒されましたし、キャラクターは基本喋らずナレーションのみという演出も世界観を壊さないようなっていて、とても丁寧に作られていたと感じました。

そしてこの作品にはオリジナルとして灰色のひよこが出てくるのですが、最初は何気なく見ていましたが、その正体が作中の絵本の住人だと発覚してからは「こいつは俺だ!」と衝撃を受けていました。

絵本の世界でひとりぼっち、すみっコ達に仲間と呼んでもらって仲良くなっても結局は住む世界が根本から違うから最終的に別れなければならない・・・、それはある意味でこの映画を見ている視聴者自身、映画を見ながら「こんなのほほんとした世界ですみっコ達と一緒に暮らしてみたいな」と考えていた俺自身を表しているのだと思いました。

だからこそ、涙を拭ってすみっコ達を返したひよこの決意には涙できましたし、結末においてすみっコ達が絵本に自分たちを描き足したエンディングは心に刺さるものがありました。

「住む世界は違うけど、いつも一緒だよ」というメッセージは、ある意味で「すみっコぐらし」のグッズと現在進行形で一緒に過ごしている多くの視聴者自身を肯定する言葉として、とても温かいなと感じました。

まさに、完璧なファンムービー、ファンのための太鼓判を押せる素晴らしい作品でした。そして、これを観るまでよく知らなかった俺自身も「すみっコぐらし」が好きになってしまうパワーを持った映画でした。

……とりあえず、「とんかつ」と「えびふらいのしっぽ」が可愛かったので、そこから推していこうかなと思っております。