ファーストデイにて鑑賞。観客は100人ほど。夏休みのためか学生が多かったです。
公式サイト → 「未来のミライ」公式サイト
ありのままに起こった事を話すぜ。俺は「年上となった妹と男の子の冒険ファンタジー」を見に行ったと思ったら「くんちゃん成長記録」を見させられていた。何を言っているか分からないと思うが、俺も何をされているのか分からなかった・・(以下略)
ファンタジー要素はありつつも、そんなのはほとんどおまけで、映画のほとんどのリソースを、主人公の男の子くんちゃんを子どもらしく、リアルに描くことに費やされていました。
これはこれで、実写映画にはできないことをやってやろうという挑戦だとは思いますし、ものすごくよく撮れていて成功していいるとは思いましたが、面白いかと言われると微妙でした。
子育ての大変さやそれを乗り越えていく喜び、それはどの家族にでもあるもので、僕自身は結婚していませんが、周りを見ていて感心したり、変化に驚いた事はたくさんあります。しかし、それを全く知らない夫婦のものをわざわざ映画館で集中して見たいかというと、そうではありません。ましてや、くんちゃんクソガキですし、すぐ泣くところとか、嫌い(映画では「好きくない」)」を連発する事とかすごいよく分かるけど、それをエンタメ映画として見させられても、「それはお前等夫婦だけが面白いやつだろ」という気になってしまいました。
なんとかその感情を押し殺し、できうる限りの共感力を動員して見たおかげで、飽きるということはなかったですし、細かい描写含めてとても行き届いた映像を楽しめましたが、見終わった後はけっこう疲労困憊でした。
なぜエンタメ映画を見てこんなに疲れなければならなかったのか・・、エンタメ映画という認識で見たことが間違っていたのか・・、俺は一体何を見に行ったんだ・・・