劇場版をやるという話を聞いて、それならばと興味を持ち、DVDをレンタルして鑑賞しました。
(……しかし近くで劇場版やってなかったorz)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: DVD
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物語の前半と後半でガラリとテンションが変わる作品でしたが、僕はどちらも好きでした。
中二病:中学二年生頃の思春期に見られる「背伸びしがちな言動」を自虐する語のこと。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。
僕もまた中二病な時期がありました。さすがに「ふふ、我が名はダークフレイムマスター」などと周りに吹聴するほどまではいきませんでしたが、普段おしゃべりなのに突如無口キャラを演じてみたり、不良に絡まれたら八極拳で華麗に撃退してみようとシュミレートしてみたり、友達と結託して超平和バスターズ的なものを作ってみたりと、多感な時期はいろいろやっていました。
だから、この作品のヒロイン六花ちゃんのように包帯をや眼帯をして「私は邪王真眼の継承者」などと言ったりするのは純粋にネタとして面白いのに加え、同時に懐かしにも似た痛みに悶えるような感覚も味わえて、とても楽しかったです。
そう、「妄想は楽しい」のです。僕にとって中二病的な経験は恥ずかしさとともに、しかし一番楽しかった時期の思い出なので、「妄想は楽しいものだ」ということを示し続けていた前半はかなり好きでした。
そして後半は雰囲気が一変、立花ちゃんの中二病となったきっかけの話は少し重くて、「妄想は楽しいものだ」が信条の僕はかなりの違和感を感じていました。ですが、ラストの展開で全部許せました。
主人公の勇太くんが中二病を否定して鬱ぎこんでしまった立花ちゃんを救う力となったのは、自身も否定していた過去中二病だったころの自分の「お前は特別なんだ」という根拠のない自信であったという展開は燃えましたし、とても感動しました。
恥ずかしいものでしかなかった過去の勘違いは、しかし一人の少女を救う力になったのです。流石はダークフレイムマスターです!
あとは出てくる女の子がみんな可愛かったのも、視聴を飽きさせない要因でした。
個人的には丹生谷ちゃんと凸森の絡みは毎回頬笑ましかったですし、ラストの中二病に目覚めたくみん先輩の可愛さは天井知らずでした。そして立花は勇太の嫁!
言葉の由来からも危うさがある「中二病」というテーマをしっかりと描き、なおかつエンターテインメントであった作品でした。すっごく面白かったです。
映画、遠いけど見に行こうかなあ……