「龍が如く」シリーズは今まで「ヤクザものは自分の趣味の範囲外だからなあ」とプレイしてこなかったのですが、Twitterでタイムラインの人たちが「面白い、面白い」と連呼していたことと、「サテライトレーザーの極」の動画を見て「あれ、こんなギャグが通じる世界観なんだ」と興味を持って購入を決意。
プレイ時間はだいたい55時間で、ストーリーをクリアーした時点での感想です。
驚いた! ただひたすらに驚いた!
期待を遙かに越える、骨太硬派成り上がりストーリーで、めちゃくちゃ面白かったです。
序盤のチュートリアルこそ主人公のキャラクターを掴むためにちょと長めですが、横浜異人町に行ってからは、なんでも出来る箱庭ゲームとしても、春日一番という男の物語としても、まさに最高の一本でした。
プレイが終わった時には「春日一番、お前は自分の事を闇だと言ったけれど、お前こそが光だったんだぜ……」と、思わず目頭を熱くさせていました。
現代を舞台にしてここまで先が読めない、それでいて全てが繋がった時に納得と感動が押し寄せてくるのかと、あらゆる面で脚本の妙を感じましたし、シリアス一辺倒でないコメディ要素もたくさんあるバランス感覚は、とても素晴らしかったです。
最終章が近くなってきたあたりは寝る間も惜しんでプレイしてしまいましたし、是非とも記憶を消してもう1回やりたいくらいの1本だと思いました。
シリーズ初プレイで緊張しましたが、刑務所上がりの主人公春日一番はまさに世の中の事が分からない状態から始まるので、むしろ初心者に優しい、色々説明がクドくなく親切で助かる仕様だったと思います。
ゲームとしても思わず寄り道したくなるほどサブのミニゲームやストーリー豊富で楽しかったですし、RPGとしてもバランスよくこなしつつ、「あのヤクザ二人はなんやねん!理不尽すぎるだろ!!」と鮮烈な記憶に残る戦闘があったのも良かったです(ドラクエ6のキラーマジンガーとかRPGには時に厳しい洗礼も必要だと思う派です)。
これはシリーズ0から追った方がいいのかなとちょっと購入を考えております(物語上春日一番が活躍しないのは残念だけど・・・)。