新海誠監督ファンなので最新作ワクワクしながら待っていました。
平日昼間の回を視聴。観客は100人ほど。10代から60代くらいまで客層が幅広く、改めて新海監督は国民的監督になったのだと感じました。
公式サイト → https://tenkinoko.com/
視聴前に友達から「この映画は賛否両論絶対に出る、そしてそのポイントはとても分かり易い」と聞いていましたが、本当にその通りかつ、たとえ心を準備していたとしても、主人公帆高くんの選択と、それがもたらしたら結果は衝撃でした。
冒頭と比較してあまりも変化したその状況を見ていて、当初は結構なモヤモヤを抱えていましたが、それでもラストのシーンで空に向かって祈る陽菜ちゃんを見て、帆高くんが「大丈夫だ」という台詞を言ったことにより、そのモヤモヤは大きなカタルシスへと変化していきました。
「そうだ!少なくとも陽菜ちゃんのいない世界など帆高くんには選べるわけがなかったのだ。決断して走ってあらゆるものを振り切って、たどり着いた世界がここなんだ。だからこれでいいんだ。愛し合う男女の純粋な気持ちの前には、むしろ世界の方が頭を垂れるべきなんだ!」とやや過激にも思える気持ちが、頭の中をスパークしました。
「君の名は」を観たとき自分は「もし自分が若かったら人生が変わってしまうかもしれないパワーがある作品だ」と表現しましたが、これもまた「人生を変えるパワー(むしろ停滞した現在の自分に突き刺さる)」に溢れていたと確信しました。
すごい、面白かったです!
また、前作であれだけの成功を収めた新海監督が、守りにいかず圧倒的な攻めの姿勢で描いたことを、僕は勇気を貰いましたし、全力で肯定したいと思いました。
そしてラストの衝撃の話ばかりになってしまいましたが、それ以外も新海監督の作品らしく背景美術、作画、音楽ともに圧倒的で素晴らしかったです。陽菜の祈りで晴れる瞬間、花火のシーン、線路を走る帆高くんと遠くの積乱雲、雲の中の世界、あらゆる場面がそれらの相乗効果により名シーンたりえたと思いました。
あと、最後に一言「年下のお姉さん・・いいよね」。
衝撃を噛みしめて、もう一度改めて劇場で観たいと思います。