yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

ダイアログ・イン・ザ・ダーク体験してきた  暗闇のやつはだいたい友達

大阪行ってきたときに、友人に誘われて、ダイアログ・イン・ザ・ダーク「対話のある家」というイベントに参加してきました。

公式サイト ⇒  http://www.dialoginthedark.com/

ざっくり言うと「本当に一寸先も見えない真っ暗闇の中でいろいろやって体験してみよう」というプログラムなのですが、とても興味深かったです。70分いくらやっていたのに、体感的には10~20分くらいという、とても密度の濃い時間を過ごせました。

まず自分は過去に事故渋滞で電話もラジオの通じないトンネル内の車の中に三時間も閉じ込められた事があり、多少閉所恐怖症なところがあるので「辛くなったらギブアップしよう」と身構えていたのですが、杞憂でした。

最初こそ暗闇に対し心臓がドキドキしていましたが、目の見えないスタッフ(曰く「暗闇のプロ」)の的確な誘導や、参加者同士で声だしや会話が頻繁になるにつれ、だんだんと焦りは収まっていきました。

それから、目が使えないからと頼ったのは、イマジネーションでした。今までの知識と視覚以外の五感をフル動員して、周りになにがあるかをイメージしました。今回は「家」がテーマだったので暗闇の家に招かれてみんなでおもてなしされるのですが、自分の得た情報と周りが喋ってくれる内容を合わせて家を頭の中で構築していくのは、今差し迫った危機でもあるため真剣だし、だんだんと世界が広がっていく感覚があって、なんだか楽しかったです。

そしてそのイマジネーションもだんだんと慣れて確信に近づいてくると、暗闇がしっくりきだすのです。ものを食べたり飲んだり会話したりが、自然にできるようになっていったのは、(最初を思えば)ある意味驚きでした。むしろ自分の話をする際にはやりやすいくらいでしたし、終盤に光が戻ると情報過多で参加者同士の会話がみんななくなったりしました(笑)

その時ふと感じたのが、最初に書いた自分のトラウマはやはりコミニケーションが断絶される恐怖からなんだなと改めて感じましたし、逆に周りへの信頼や確信があれば、真っ暗な中でも寂しくないし、楽しめるものなのだなという、発見がありました。

今までは「暗闇は怖いもの」でしたが、これからは「暗闇のやつはだいたい友達」と言っていきたいと思います。