yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『レディ・プレイヤー1』感想(ネタバレあり) おれは龍王丸で行く!

GW夜の回を字幕版で鑑賞。観客は200人ほど。20~30代の若い人が多い印象でした。

公式サイト→  映画『レディ・プレイヤー1』オフィシャルサイト


映画『レディ・プレイヤー1』30秒予告【HD】2018年4月20日(金)公開

オタクのアイデンティティに刺さる要素満載の、とても楽しい作品で面白かったです。

映画を見ていると言うよりも、アトラクションを体験しているような感じで、映像美にびっくりしたり、画面のいたるところに配置された元ネタ探しに勤しんだり、中盤のリアルシャイニング体験に興奮したり、ラストのメカゴジラVSガンダムアイアンジャイアントに心を燃やしたりと、2時間20分という長さを感じない、エンターテインメントでした。

観に行った動機が宣伝で見た「俺はガンダムで行く」にひかれてですが、この台詞が日本語で言われたシーンは個人的に大興奮でした。最終決戦、わずか2分の間だけ好きなもの変身できるアイテムを使いダイトウが瞑想の末選んだのが「ガンダム」であったというのは、これだけで色々なドラマが想像できて、心に刺さりました。同じ状況になったとき俺なら何を選択するだろうかとエンディング映像を見ながら考えていましたが、きっと俺は「龍王丸で行く」と思いました。俺のロボットならびにファンタジー好きの原点は「魔神英雄伝ワタル」なので。

そして個人的に一番感動したのはラストのゲーム制作者ハリデーの「ぼくのゲームを遊んでくれてありがとう」でした。イースターエッグを探す試練は、同時にハリデーの心の中を覗くことでもありました。今は大規模になって作家の個性は見えにくくなっていますが、僕も小説などを書いたりする身として分かるのは、作品というのは自分自身の分身でもあるということです。自分の全てをつぎ込んだ結晶を、愛して、近づこうと努力してくれて、そして理解してくれたというのは、それを作った作者にとって、至上の喜びであったと感じました。

プレイヤー視点、制作者視点、どちらから見ても素晴らしい傑作映画だったと思います。