yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『暗殺教室〜卒業編〜』感想 原作のケレン味や中二感がすっぽり消え失せた無味無臭な映画だった……

原作ファンであるのと、前回の映画が思った以上には良かったので公開日初日のレイトショーを観賞。観客は50人ほど。若い人達が多かったです(ちなみに昼間映画館を覗いた時は女子学生ばかりだった)。

公式サイト → http://www.ansatsu-movie.com/index.html

う〜ん……正直、原作の展開をなぞっただけで、原作の特長であったケレン味や中二感的なものがすっぽり抜け落ちていて、おおいに不満でした。

学園祭などはまだしも、原作最大の衝撃である茅野ちゃんのくだりはわりとあっさりでしたし、殺せんせーを殺すか殺さないかと全員でサバイバルゲームをするくだりは渚くんとカルマくんのタイマンのみになり(この時の圧倒的渚くん好きだったのに)、殺せんせーを救う手段を見つけにロケットを強奪して宇宙まで行ったくだりは、理科の実験器具みたいなものでクスリを作るだけにスケールダウン。荒唐無稽さを全力で肯定していた作品だったぶん、もう少し頑張って欲しかったです。

一方で、二宮くんや桐谷さんが出ていた過去編はわりと良かったです。ここは純粋にメロドラマですから違和感も少なかったですし、二宮くんが普通に演技が上手いのでちゃんと見ることができました。ただ、触手地雷のシーンなどは不自然な省略なカット割りで違和感があったので(規制的な部分なのか、お金がないのかは分かりませんが)普通にやってほしかったです。

あとは真面目な話なのにエンディングで撮影シーンを流しているのはかなり興醒めでした。拙い演技をする人が多いながらも、真面目な話をしていて、一応は感動で締めくくったはずの映画が「ただの学芸会だったんだな」と現実に突き戻されて、印象悪かったです。

なんだかんだで良い所もたくさんあって楽しめた前作に比べて、この卒業編は、本当に山場の少ない映画になってしまい残念でした。急いで作りすぎたんじゃないのかなあ……