yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』感想  バットマンやるじゃん! こんなにやれるとは思ってなかったので面白かった!

アメリカを代表する2大ヒーローが闘うということで、これは男なら観に行かねばならないと公開日に字幕版を観賞。観客は250人ほど。外国の方が20〜30人ほどいて国際色が豊かだなと思った。

公式サイト → http://wwws.warnerbros.co.jp/batmanvssuperman/

「どうして正義の側である彼等2人が闘わなければならないのか?」「そもそも戦力差的に勝負になるのか?」という2点を注目して見ていましたが、どちらに対しても期待以上の答えと面白さを用意してくれていて、大満足の一本でした。

まず前者に関しては、神を跪かせ闇を欺く、敵役のピーサーの存在感が圧倒的でした。「その力が大きすぎるが故に孤高であり孤独であるスーパーマン」と「自らが犯罪者であることを自覚しつつも人の力で悪を摘むことを心情とするバットマン」この二人の存在のあり方、主義のすれ違いを巧みに翻弄し(偶然に助けられたりもするが)、闘いに向かわせることに成功させた彼はまさに憎むべきヴィランとして素晴らしかったです。

彼がいたことで闘いに至る経緯はかなり納得できるものでしたし、「力とは何か?」「正義とは何か?」をテーマにした作品の中で、一つの明確な悪意としてそれらを操る彼はとても活き活きとしていました。だからこそのラストに至る正義の和解、共闘はとてもカタルシスのある展開に結びついていったと思いました。

そして後者のバットマンとスーパーマンの戦力差に関しては、スーパーマンを殺せる便利な鉱石のおかげでかなり緊迫した闘いになって驚きました(これもピーサーが間に入ることでご都合主義的なものにならず、むしろバットマンの技術と執念を強調する展開になっていて良かったです)。まさかバットマンがスーパーマンに対しあそこまで善戦し勝つ直前にまで至るなんて想像していなかったので大変面白かったです。また、ラストバトルに至っても何度も死にかけながら(笑)も奮戦する様もとても良かったです。「バッドマン頑張れ、理不尽に負けるな!」と心の中で何度も拳を握りました(笑)

そして何よりこの映画の肝は、ラストの衝撃の展開だと思います。ネタバレは避けますが、「そうなるのか!」という驚きと「そうするしかなかったんだのなやっぱり……」という二つの思いがバチバチと交錯し葛藤する、とても考えさせられる流れだったと思いました。

2時間半というボリュームの映画ですが、だれることなく最後まで引っ張る力のある作品でした。面白かったです!