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yukiakiの日記

映画とサッカーとジャンプと猫が好きな男の生存確認ブログ

映画『心が叫びたがっているんだ。』感想  欠点も多いがそれを遙かに上回る加点がある作品だと俺の心が叫びたがっているんだ。

映画

実写版テレビドラマの『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』を見て、アニメ版はしっかり全話見たことだし、同じスタッフがやるなら見に行こうと思い、公開2週目の週末に視聴。
観客は150人程。20代〜30代が多かったです。

公式サイト → http://www.kokosake.jp/

泣いた。泣くつもりなんかなかったけど、涙溢れていました。

正直腑に落ちない点はたくさんあります。主人公の順ちゃんが喋れなくなる動機に出落ち感があるとか、魔法をかける玉子の存在の結末とか、終盤のトラブルの引き起こし方が自分勝手すぎて順ちゃんの性格が悪いとか、全てが集約されるはずのミュージカルラストのお姫様と心の声の二人で歌うシーンが既にその前で話が終わっていてそんなに盛り上がらないとか、エンディングテーマがあんまりあっていないとか、欠点はあげればいくらでもあります。

だがしかし、それら欠点すらも遙かに上回る大きな加点があり、とても素晴らしかったと、僕は心から大きく叫びたい作品でした。

誰よりも言葉の暴力を知り、言葉によって人を傷つけることも傷つけられることも恐れていた順ちゃんが、好きな相手に思いが伝わらないとした時に、相手をひたすらに罵倒することで傷つけるが受け止められて許され、相手に傷つけられることも受け入れる告白失敗のシーンは、心が震えました。好きな人と結ばれるハッピーエンドではありませんが、その全てを吹っ切ったような切ない笑顔は、とても美しかったです。泣いた!

「言葉を発さなくても分かる」と言ってくれた相手は結局ちゃんと言葉にしなければ分かってくれなかったなど、言葉にによって生じる心のすれ違いや軋轢や葛藤を描きながら、しかしそれらは素直な言葉によって解決していく、許される、未来に向かって少しだけ進んでいくという展開はとても良かったと思いました。ラストシーンのびっくりしている順ちゃんも希望があって僕は好きでした。

四角関係の恋愛模様を描いた青春ドラマとしても見応えありましたし、面白かったです。