ゲーセン直撃世代よりかは少し下ですが、パックマンやドンキーコングが出てくるのなら見に行くしかないということで鑑賞。公開日でしたが人を選ぶためか観客は30人ほど。アラサー、アラフォーくらいがメインでした。
公式サイト → http://www.pixel-movie.jp/
予告編で期待していたとおり、往年のゲームセンターで見られたキャラクター達がピコピコのピクセル状になって闘うCGは素晴らしい完成度で、とても良かったです。
パックマン、ドンキーコング、出現するステージ、みんなリアルではなく浮いていますが、だがしかし、だからこそ、それはあの頃の僕たちの頭の中にあったものそのままで、その世界観に入りきって遊んでいたものには、懐かしさとともに、夢が叶ったような印象も受け、とてもリアルでした。
そこはとても期待通りだったのですが、お話の方は正直退屈すぎて、ゲームパートが始まるまで寝て待ってようかなと思ったくらいでした。
物語に起伏がなさすぎるし底が浅すぎるのです。かつてのオタクが世界を救う役割になる根拠がご都合主義的すぎて(銃を撃ったり車の運転などがあんなにできるわけが普通はありません)感情移入ができなかったです。
オタク中年主人公と軍の女中将とのラブロマンスが主軸になってドラマが展開されたりしますが、ぶっちゃけそんなのこちらからすればどうでもよくて、早くパックマンとか見せろでしたし、仲間の一人がゲーム内の美少女が現実に現れてくる展開も、かつてのライバルが現実の憧れている有名人を抱くご褒美も、虐げられたオタクが妄想上で達成する到達点でしかなく、微妙でした。
さらには終盤もなんで勝ったのか分からないほどのご都合主義で(相手側の優しさに助けられた)、ゲーム達成のカタルシスは皆無といっていい展開でした。
う〜ん、もっと面白くなれたと思うんだけどなあ・・、B級コメディにしかならなかったなあ・・と映画館を後にしながら感じていました。
基本的にはつまらなかったですが、画面作りの愛嬌はある映画でした。