ブラジルワールドカップ前最後の強化試合。チームの仕上がり具合に注目しながら観ていました。
日本(4−3)ザンビア 日本勝ち
大久保すげーっ!!
チームの仕上がり状態に重点をおいていたはずなのに、終盤のお互いのゴールラッシュ展開に、チームの仕上がり状態に重点をおいて観ようという当初の考えなどすっかり忘れて、見入っていました(笑
あまり流れが良くないなかでも、それをひっくり返す地力と気持の強さを持っている事を証明できたことが一番大きい試合だったと思います。
前半はザンビアの組織だった動きとパワフルな身体能力に押されて苦戦しました。柿谷にまったくボールが入らず、本田も徹底マークされていてリズムが悪かったですし、ディフェンスも詰める一歩が遅い感じがありました。結果2失点。本田のPKで1点は返すものの、これはとらせてもらったようなもので、基本的には完敗な前半でした。しかしながら、アフリカのチームはこれくらい普通にやってくるぞという現実と、日本の縦パスを封じる組織だった動きはコートジボワールもやってくるであろうことなので、その練習には十分なったと思いました。
後半は足が止まってきた相手に対し、日本がいかに流れを取り戻せるかという展開でした。大久保が最前線で掻き回すなどして前半よりパスは回るようになったものの、きっかけが欲しい感じでした。そこに香川のゴール。ある意味偶然の産物(もしくは大久保のナイススルー(笑))でしたが、それをきっかけに一気に逆転したのは、チームの精神的強さやゲームの組み立ての巧さを感じました。
その後は相手も意地を見せて同点にされますが、さらなる勝ち越し点。素晴らしかったです。
本番前の最後の試合としては、しっかりと『勝つ』ことができましたし、アフリカ勢の強さ、相手がいかに日本対策を練ってくるのかということも体験できたので、とても有意義なものだったと思います。
さあ、次は本番。楽しみだー!!
以下、各選手の評価です。
西川(5.5)・・・空中戦や足下などプレーに安定感があったが3失点。ポジショニングの問題かとも思われるので修正して欲しい。
今野(5.5)・・・カバーリングはしっかりできていたし及第点。だが2失点とられたのは少し反省。
吉田(5.5)・・・体は張れていたし、カウンターにもしっかり対応できていた。でも1対1の場面はやはりまだ少し不安が残った。
内田(5.0)・・・他との連携の問題なのか相手を話してしまうことが多く、そこでも止めきれずやられていた。1失点目はボールウォッチャーだった。
長友(6.0)・・・コンディションを心配されたが、最後までしっかりと走りきった。本番はもっと調子を上げて欲しい。
山口(6.0)・・・時には前線までいく積極的なボール奪取は良かったが、味方のカバーや連携では少し危なげな場面もあった。
遠藤(6.0)・・・攻撃を落ち着いて組み立てていて、しっかりと機能していた。しかしDFは少し軽さを見せてしまった。
岡崎(6.0)・・・相手GKとのバッティングでの出血は心配したが、その後も同様にプレイしていたのはすごかった。ナイスガッツ!
香川(6.5)・・・積極的な仕掛けで日本の攻撃を牽引していた。得点も決めた。ただボールが足についてない時間もあったので、もっとできたと思う。
本田(6.5)・・・当初は厳しい寄せにボールを持てなかったが、2得点を決め勝利に貢献した。復調してきた。
柿谷(5.5)・・・裏を狙った動きはするものの、ボールがこなくてほとんど消えていた。自身で仕掛けるなどの怖さが欲しかった。
交代選手
大久保(7.5)・・・後半からの投入でチームに勢いをもたらした。勝ち越しゴールとなるトラップ&シュートはまさに完璧だった。
大迫(6.0)・・・前線でボールを収める役割はきっちりとこなした。惜しいチャンスを決められなかったのは残念だった。
森重(7.0)・・・3得点目に繋がるアシストを決めた。あの時のターンは芸術的だった。守備でも安定していた。
酒井宏(5.5)・・・守備ではしっかりとやっていたが、攻撃でのクロスの精度には問題があった。交代して入ったことを考えれば仕方なしか。
斉藤(5.5)・・・ほとんどボールに絡めず力を見せる場面を作れなかった。
青山(ー)・・・時間短く評価はないが、ファーストタッチでアシストを決めたのは素晴らしかった。
ザック監督(6.5)・・・交代選手がしっかりと結果を出したのはとても良かった。この冴えを本番でも見せて欲しい。