日本(2−2)オランダ 引き分け
すっごい面白い試合でした。
勝ちきれなかったのは悔しいですが(相手がオランダであることを考えればすごいこと)、それでも2点ビハインドを取り返してのは、とても希望が持てる内容だったと思いました。
前半は序盤は良かったものの、その後はデ・ヨングにキーマンの本田を抑えられ、ワイドに攻めてくる相手に日本のコンパクトな守備が追いつけず、ペースを完全に握られていました。
ミスからの失点に、芸術的なまでに崩されてのロッペンのビューティフルゴール。正直もう駄目かと思いましたが、大迫の半端ないダイレクトシュートが決まって「まだ、やれる!」という気持ちになれました。
後半は相手の守備のキーマンだったデ・ヨングが下がり、遠藤、香川が入ったことにより日本の攻撃が活性化して、完全に日本のペースでした。特に遠藤の出来は素晴らしく、終盤にマークを付けられるまでは完全にオランダを翻弄していました。
同点に追いついたシーンは、オランダの2点目にも引けをとらない素晴らしい崩しで、正直鳥肌がたちました。
その後は終盤までずっと日本のペースで、特に前線のプレスが効いていて、オランダはキーパーに戻しては中途半端なボールを繰り出してカットされるという、悪循環に追い込んでいました。しかし残念ながら勝ちきることはできず試合終了。
できうることなら勝ちたかったですが、ここ最近の不甲斐なさすぎる試合を考えると、だいぶ気持ちが良かったです。
次のベルギー戦も期待しています!!
以下、各選手の評価です。
西川(6.0)・・2失点はしたがあれはどちらもキーパーは悪くない。攻撃へ繋がるパス出し、安定したハイボールの処理など持ち味はきっちり出した。
吉田(5.5)・・1失点目は内田のミスであると同時に彼のミスでもあったと思う。しかしそれ以外は闘志溢れるプレーをみせていたと思う。
今野(5.5)・・イエローカードは仕方がないが、貰わないプレーをして欲しかった。決定的な場面では決して負けていなかった。
内田(6.0)・・決定的なミスを2回するなど残念なところもあったが、それ以外はとてもよく効いていた。同点弾は彼を中心に生まれた。
長友(6.5)・・ロッペンとのマッチアップは気合いがみなぎっていた。攻撃時にも幾度も顔を出してその突出した運動量を見せつけた。
山口(6.0)・・自分でボールを捌くのは不安定だったが、守備面では縦横無尽に走り回り多くの場所をカバーした。
長谷部(6.0)・・相手のスピードの翻弄されていてマークがつききれない場面が多々あった。しかし攻撃面特に得点に繋がるアシストはナイスタイミングで見事。
岡崎(5.5)・・守備は効いていたが、攻撃時にはボールが足についてくれなかった。ある意味らしくないプレーが目立った。
清武(5.5)・・長友とのコンビはなかなか良かったが、苦し紛れのパスをカットされるなど軽いプレーがみられたのは残念だった。
本田(6.5)・・同点弾は流石の決定力。マークがついていた前半は窮屈だったが、後半はいろいろな場面で存在感を発揮していた。
大迫(6.5)・・ポストプレーに前線でのチェイスいい動きができていました。消えている時間帯もありましたが、素晴らしいゴールとナイスアシスト、得点の場面できっちり半端ない仕事をした。
交代選手
香川(6.0)・・積極的に仕掛けていて、そのほとんどで勝利を収めて日本の攻撃にいいリズムをもたらしていた。動きにキレがあった。
遠藤(6.5)・・マークがついてない時の遠藤は本当に手がつけられない、そう思わせるくらい素晴らしい出来だった。攻撃のタクトを振り、オランダを翻弄した。
柿谷(5.0)・・決定的な場面を貰いながらシュートを外してしまった。そこは決めて欲しかった。前線守備はよく走っていた。
酒井高(6.0)・・セイフティーなプレーができていた。前に駆け上がっていく迫力もあった。ただちょっと香川との連携は合わない場面も。
酒井宏(6.0)・・終盤の投入だったがバランスを上手くとっていた。落ち着いたプレーができていた。
ザック(6.0)・・不動のスタメンメンバーを一部変えることにより、チーム内にいい競争意識をもたらすことができていた。ただ、あくまでテストのための采配で、勝ちに行く采配ではなかった。