yukiakiの日記

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森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想』感想 自分と真逆のタイプの人の話だからこそ刺激的だった

森先生は僕とはまったく違う人種の人である。

僕は個々の問題に対してとにかく具体的に「これがこうで、それがそうで」と一個一個潰していって解決するタイプの人間なので、「とにかく抽象論で話すことにしている」森先生とは本当に真逆です。

でも、だからこそ自分の方法論では詰まってしまった時にその著作(特にエッセイ)を読むと、その意見に賛成するにしろ反対するにしろ、フッと思考の緊張が緩んで、考えが再び活性化することができます。

今回読んだ本も、そういった意味とても刺激的で良かったです。

その中でも特にハッとしたのが以下の文章。

「理屈では分かっているけれども実際はそうではない」という反論もあるだろう。しかし、まずは自分自身がきっちりとした理屈で考えるべきであって、自分の気持ちに対しては、自分の気持ちに対して、自分の理屈を当てはめるのが、つまり「正しい」ということだと思う。

こういう自分の考え方の芯の部分を見つめ直すことは、損得勘定、周りの環境も含めた今の具体的な状況を考えて行動するタイプの僕にはついつい目がいかなかったところで、それに気づかせてくれただけでも、本書を手にとった価値はあったと思いました。

就職活動や仕事に悩んでいて、袋小路にはまっている人には「こんな理屈もあるのか」と、自分を考える、自分で考えるきっかけになる本だと思いました。