yukiakiの日記

映画とサッカーとジャンプと猫が好きな男の生存確認ブログ

秋山瑞人『猫の地球儀ー焔の章ー、ー幽の章ー』感想 猫を被っているが中身は“漢”の物語! 

前に読んだ『イリヤの空、UFOの夏』が面白かったので、同じ作者の本を購入。

猫の地球儀 焔の章 (電撃文庫)

猫の地球儀 焔の章 (電撃文庫)

猫の地球儀〈その2〉幽の章 (電撃文庫)

猫の地球儀〈その2〉幽の章 (電撃文庫)

可愛いらしいイラストとタイトルからほのぼのSF物かと思ったら、すっかり騙されました。

しかし、騙されて良かった!

好奇心は猫を殺す。二匹の非凡なる天才の真剣勝負であり、夢に生きた“漢”たちが痛みと共に進む物語。

テーマは古臭いし、若者の最大公約数の“望ましい現実”を描くライトノベルとは雰囲気が違いますが、それが逆に良かったです。

『作戦なんて二度目三度目のケンカからのもんだし、そんなもんが少しでもからみ始めたが最後、それはもう本当の勝負じゃあなくなっちまうんだ。どこの誰ともわからない、引っかきが得意なのか噛みつきが得意なのかもわからない、まるで得体の知れない「そいつ」とやりあう最初の一回目だけが本当の勝負だ。それ以降はみんな求愛ダンスみたいなもんさ』

こういうカッコイイ台詞がガンガン出てくる痺れた作品でした。

夢を持つことの「素晴らしさ」と「悲しさ」に溢れた作品。後編ー幽の章ーの残り半分からは鳥肌たちっぱなしでした。

ラストは、泣いた!