前に読んだ『イリヤの空、UFOの夏』が面白かったので、同じ作者の本を購入。
- 作者: 秋山瑞人,椎名優
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 秋山瑞人,椎名優
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/04
- メディア: 文庫
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可愛いらしいイラストとタイトルからほのぼのSF物かと思ったら、すっかり騙されました。
しかし、騙されて良かった!
好奇心は猫を殺す。二匹の非凡なる天才の真剣勝負であり、夢に生きた“漢”たちが痛みと共に進む物語。
テーマは古臭いし、若者の最大公約数の“望ましい現実”を描くライトノベルとは雰囲気が違いますが、それが逆に良かったです。
『作戦なんて二度目三度目のケンカからのもんだし、そんなもんが少しでもからみ始めたが最後、それはもう本当の勝負じゃあなくなっちまうんだ。どこの誰ともわからない、引っかきが得意なのか噛みつきが得意なのかもわからない、まるで得体の知れない「そいつ」とやりあう最初の一回目だけが本当の勝負だ。それ以降はみんな求愛ダンスみたいなもんさ』
こういうカッコイイ台詞がガンガン出てくる痺れた作品でした。
夢を持つことの「素晴らしさ」と「悲しさ」に溢れた作品。後編ー幽の章ーの残り半分からは鳥肌たちっぱなしでした。
ラストは、泣いた!