yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

押切蓮介『ハイスコアガール』1〜3巻感想 大野さんはあの頃の僕が恋い焦がれて信じていた「ゲームをうまくなった先にあるもの」だ!

僕はゲーセンに必死になって通うほどのコアゲーマーではありませんでしたが、ゲームが大好きで、「ストリートファイター2」なんて相当ハマっていましたし、寝食を忘れるほどに青春時代の何割かをゲームにつぎこんだ男です。

だからこそ、この作品で描かれるゲームが盛り上がっていた90年代という時代は、まさにドストライクな世代で、懐かしさで胸が張り裂けそうになりました。

おもちゃ屋の前の子供のイタズラでボタンが効きにくいゲーム機を必死になってクリアしようとした経験は僕もありましたし、新作ゲームが出たときの感動や、スト2豪鬼の衝撃、いろいろなことが思い出されました。

それはもしかしたら世間的にはロクなもない時間なのかもしれませんが、あの頃はめちゃくちゃ楽しくて、なんというか「ゲームがうまくなる」ことに価値があると信じていた、とてもいい時代でした。(僕はきっともう一度人生があってもゲームをやっただろう、我が青春に悔いなし)。

この漫画のヒロイン大野さんは、僕にとってまさにタイトル通りの「ハイスコアガール」、攻略がとても難しくて、だからこそ何物にも代え難い価値がある、そんな女の子に見えました(すっごい可愛いくて魅力的でした。近年の漫画の中でも一番好きなヒロインかもしれません)。

だからこそ、とても感情移入して見ていましたし、ラブコメなのに次の展開が気になって気になって、手に汗握って見てしまいました(笑

第3巻では中学生編までなので、次から高校生編です。早く続きがみたいですし、この物語の終着点まで、しっかりと付き合っていきたいなと思います。


追記:それにしても、押切先生は女の子の表情を描くのが本当に巧いですね。無口でなんにもしゃべっていなにキャラなのに、感情が豊かに伝わってきました。漫画としてすごく完成度が高いです。