佐々木監督が「現行考える最強メンバーで臨む」と言っていた予選山場のドイツ戦。前の試合で新規メンバー中心の構成でいってふがいない負け方をしただけに、澤や宮間もいない現在のなでしこの実力がどの程度の感じなのか興味深く見ていました。
なでしこ（１−２）ドイツ なでしこ負け
負けはしたが個人的には悲観するほどではありませんでした。
序盤こそ前の試合からの流れのせいか浮き足だって失点してしまいましたが、追う立場になってからはチーム全体がしっかりと集中しだして、プレーに躍動感が現れてきて期待感が出てきました。
その良い流れの中で同点、さらに雨が強くなってピッチコンディションが悪くなり、一人一人のタフさが試される中で、フィジカルに勝るドイツ相手に押した展開を見せたのは素晴らしかったと思います。
ただ、後半海堀の痛恨のミスにより失点してからは、流石に試合巧者で地力に勝るドイツ、試合の主導権を握られてしまいました。それでもタフに守りつつ、時折良い攻撃も見せてくれました。
お互い玉際が激しくて、ガンガンとスライディングタックルを応酬する様は手に汗握りました。
しかしながらゴールは遠かった。決して悲観するほどの内容ではなかったですが、それでもゲーム全体で集中力を保つこと、流れを変えて引っ張れる選手の不在は、今後の課題かなと思いました。
以下、各選手の評価です。
海堀（5.0）･･･好プレーはいくつか見せたが、目測を謝って決勝点を献上。プレーに波があるのが治らない･･･
熊谷（6.5）･･･守備範囲が広く、多くの場面でドイツに決定的な仕事をさせなかった。ビルドアップの起点にもよくなった。
岩清水(6.0）･･･悪いピッチコンディションの中でも屈強な相手に競り負けていなかった。
有吉（5.5）･･･不動の右サイド近賀の抜けた穴をよく埋めていた。持ち味はあまり出せなかったが、粘りはみせた。
鮫島（6.0）･･･カバーリングが必要な場面でよく姿を見た。そうかと思えば前線で顔の覗かせたり、動きの質が高かった。
田中明（5.5）･･･序盤の落ち着きのない時間がもったいなかったが、前半の後ろの時間帯はいいプレーがあった。
宇津木（6.0）･･･最後まで運動量が落ちずに、主に守備でいろいろな場面に顔が出せていた。バランスをうまくとっていた。
川澄（5.5）･･･守備面ではセットプレー時に狙われていた感じがあり競り負けていた。しかし攻撃では
高瀬（5.0）･･･惜しい飛び出しはあったが基本的には消えている時間が多かった。有吉との連携でもミスがあった。
大儀見（6.0）･･･前線で体を張ってボールをよく収めていた。奮闘はしていたが決定的な仕事はできなかった。
田中美（6.0）･･･冷静な判断で同点ゴールを叩き込んだ。ドリブルを活かす場面はあまりなかったがFWとしての仕事はした。
交代選手
田中陽（5.5）･･･期待された決定的な仕事はできなかったが及第点の動きはできていた。ミスもあったが光るプレーもあった。
佐々木監督（5.0）･･･テストマッチとしてどこまでやれるか見る意図だったのだろうが、もっと選手交代を積極的に動いてもらって、勝ちに行く采配をして欲しかった。
