世界一のチームを決める試合らしく、緊張感溢れる面白い試合だった。
事前の予想通りロースコアのゲームだった。チェルシーはダビド・ルイス、コリンチャンスはカッシオを中心によく守備組織がまとまったチーム同士だった。
点のたくさん入る試合もいいが、こういう一点を争う競ったゲームは、勝敗を分ける瞬間というのがかなりはっきりと現れるものなんで好きだ。
今回のゲームでいえばそれはコリンチャンスのタイトルへの執念だったと思う。正直サッカー技術やフィジカルはチェルシーの方が上だったと思う。しかし粘り強い守備と意外性のある個人技での果敢な仕掛け、実力で劣っていても決して引かない姿勢が素晴らしかった。
決勝点はまさに「押し込んだ」という感じのチームとして魂のゴールだった。もちろん決めたゲレロの決定力があってのことだ。
一点が入ってからは完全に試合がコリンチャンスのものだった。チェルシーは明らかに動揺していた。その中でも決定的チャンスを作り出すのは流石ヨーロッパを制覇した一流チームだったが、今日大当たりのカッシオの壁は厚かった。
おめでとうコリンチャンス。世界一のタイトルを獲るのに相応しいチームだったと思います。
MOM:カッシオ(GK)…チェルシーの決定的チャンスを少なくとも三度、体を張って防いだ。トーレスが持っていなかったのではない、カッシオが素晴らしすぎたのだ。一発勝負はこういう当たっている選手がいると試合を決めてしまうことがある。今日はカッシオの日だった。