yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

TVアニメ『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』 これは泣かざるをえない!泣いた!!

評判が良かった作品なので興味を持ちました。DVDレンタルで観賞。

「失ってしまったものは戻らない、だけど進むことはできる」言葉では簡単に言えることだけれど、それはとても困難だ。失ってしまった何かが大切なものならなおさらに。

見ない振りをして逃げることだって、歪んだまま安定したって、バランス欠如のまま代用品を寄せ集めて折り合いをつけたりすることだって、立派な向き合い方だと思う。

現にみんなそうやって生きているだろうし、僕だってそうだ。

でも、もしかしてその失ってしまったものが目の間に現れたら、戻ってきたとしたら、それと変わってしまった僕たちは素直に向き合えるだろうか…

このアニメはそんなifの物語だ。不幸な事件とちょっとしたすれ違いからバラバラになってしまった仲良し六人組『超平和バスターズ』の物語だ。だけどそれは同時に「失ってしまった何か」を持った者のための物語だ。

だからこそ見ていてとても痛くて(形は全然違えど自分を重ね合わせすぎて)、DVDレンタルで見ていたけどちょっと途中で挫けそうになったりもした。だけど、最後まで見て本当に良かった。

エンディングは泣かざるをえなかった!

登場人物達は普通のだけれども性格にそれぞれ一癖あって、それでもみんなとてもいい奴で、だからこそ「失ってしまったもの」の大きさにみんな振り回されていて、その仲間達がふたたびあの頃に戻ることができた、自分の弱さや色々なものに向き合って、新たに始めることができたエンディングはとてもカタルシスがあって癒されました。

ああ、いいもの見たなあ。


追記:個人的に一番好きなキャラは「ゆきあつ」でした。彼の歪み方は良かった!