yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『009 RE:CYBORG』感想 面白かったけどラストの締めが酷すぎてなんだか残念な作品になってしまって悲しい

今更サイボーグ009なんてどうなんだろうと思いつつも、予告編の島村ジョーの加速装置の演出がカッコ良かったので観賞しました。

公開日の昼の回を観賞。観客は60人程。20〜40代の人がほとんどで、男女比は半々くらいでした。

公式サイト → http://009.ph9.jp/


009のサイボーグ戦士達を現代の社会状況に落とし込んだ世界観は見応えがあり、テロを起こした個人が共通して言う「彼の声」、それに振り回される国家、真相を追うサイボーグ戦士という構成はミステリアスで引き込まれました。

画面には終始緊張感が溢れ、アクションシーンは予想よりも遥かにいい出来でワクワクしながら見ていました。特にアメリカ爆撃機とジョーの攻防、そして加速装置を使っての爆発からの脱出は見ていて手に汗握りました。

そしてラスト近くの原作を踏襲した宇宙での核ミサイルとの攻防、ジョーの叫び、流星群と祈るフランソワーズ、とても美しいシーンだったと思います。

ただ、ここまでは原作を現代に落とし込んだだけ、さあこの後どうなると期待してみたら、その先は…なんかもう色々台無しでした。

これとても質の悪いバッドエンドじゃないですか!?

「彼の声」に抗うとういのがサイボーグ戦士達がたどり着いた結論だったはずなのに、なんだか「彼の声」によってみんな救われたみたいな話しにしちゃうのって本末転倒ではないでしょうか。

たとえそれが彼等にとって幸福的な展開であっても、それまでのプロセスとか必死な気持ちとか、誤解や悪意や痛み含めて全部なかったことにしちゃうのって僕はとても悲しいことだと思うのです。

だからこのラストだけはどうしてもいただけません!

というわけで、途中まで本当に楽しかったのですが、最後の最後でため息しかでない作品になってしまったのが悲しかったです。


003フランソワーズはとてもエロくて良かったのに…
あとは解説役すら貰えず空気にすらなれなかった008悲しす…