yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

『伏 鉄砲娘の捕物帖』感想 雰囲気はとても良かったけど、説明不足で後半は意味不明でした

原作未読。平日の夜の回を見に行きました。観客は10人くらい。ほとんど女性でした。

公式サイト → http://fuse-anime.com/

雰囲気はとても好きな感じでしたが、それぞれの登場人物の関係性の説明が不十分かつ端折られすぎて後半はポカーンとしてました。

ヒロインの浜路が狩人として山から下りる決意をする冒頭、カラフルかつきらびやかな江戸城下の街、物語のキーとなる不思議な青年信乃との出会い、そして兄との再会から江戸の街を荒らす人と犬の血を引く存在<伏>との吉原での対決、前半はとても面白かったです。

浜路は最初はもっさい感じでしたがどんどん可愛くなっていきましたし、とにかく派手な色使いで描かれる江戸は衝撃的とも言えてとにかく見ているだけでも楽しかったです。

しかし後半はなんというか、それぞれの人物の関係性、行動を起こす動機、何をどうしたくてそうしているのかが全然描かれていないかつ、話も駆け足で正直置いていかれてしまいました。

特に最後の<伏>である信乃と将軍家定の因縁とはなんなのか。これが僕には分からなかったので(劇中劇の歌舞伎で最初の因縁は示されてしますが、それが今の信乃と家定にどう繋がっているのかは最後まで分からなかった)、その因縁が端を発して始まる後半の江戸城襲撃炎上のシーンは全部が全部意味不明でした。様々なキャラクターが入り乱れてすっごいことをやっている、何か活き活き動いているのは分かるのですが、どこか滑っている感じが残ってしまいました。

あとは浜路のいう狩人と獲物が「つながる」「おあいこ」というキーワードも具体的にどういうことか分からなかったのも痛かったです。

う〜ん、消化不良だ。

せめて原作を読んでから見るべきだったかもしれません…、うん、原作読もうかなあ…?