昨日書いた綿矢りさ『かわいそうだね?』に同時収録された作品の感想です。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (81件) を見る
「何故羨むような美人は誰がどう見ても幸せになれそうもないバカみたいな男と付き合うのだろう?」これは僕は長年疑問でした。
もちろんそれは、そういうミスマッチがたまたま強く印象に残っているだけとか、語られやすいから多いように見えるという意見もあるのでしょうし、一言で断じてしまえば「趣味が悪い奴」なんでしょうが、その「趣味が悪くなってしまう」のは何故なのかは、いくら考えても理解できないし、分かりませんでした。
しかしながら、この作品で僕は長年の疑問に一つの答えが出た、終止符が打たれたような気分でした。すっごい符に落ちました。
結論を言ってしまえばやっぱり「趣味が悪い奴」なんですが、その人の現在だけを見ているだけでは理解できない領域もあるんだなと思いました。
あと崇志くんの初登場のシーンは笑った。あの言い回しは卑怯だ(笑