- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本
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すっごい面白かった!
なんといっても最後の爆発力が凄かった。
途中まで主人公樹理恵ちゃん視点から描かれる三角関係の奇妙さに、男女の理想的な関係などを色々考えさせられながら真面目に読んでいたのですが、途中の外国語教室の講師達との会話のあたりで、なんというかオチが読めてしまって、それ以降は結末に向けて「駄目だ、まだ笑うな、こらえるんだ…」とほくそ笑みながら読む流れに変化していました。
そして最後の大爆発。予測の大枠は外してないのですが、樹理恵ちゃんの反応は想像していたものの遥か斜め上を行くものすさまじさで、とにかく声に出して大笑いしてしまいました。
こんなに小説を読んで笑ったのは本当に久しぶりです。小説ってこんなに腹を抱えて笑えるもんなんだということを思い出すことができました。
それにしても綿矢さんといえば芥川賞をとった『蹴りたい背中』のイメージが強くて、この本のようにとても笑える話が書けるとは…正直とてもびっくりしました。
同時収録の『亜美ちゃんは美人』の感想はまた明日書きます