yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『おおかみこどもの雨と雪』感想  眩しすぎるくらい理想的な母と子の物語だった

細田守監督作品ならば一ファンとして見に行かなければなりません。月曜の仕事終わりにレイトショーで鑑賞。観客は40人くらい。若い人が多かったです。

公式サイト→http://www.ookamikodomo.jp/index.html

花ちゃん(おおかみこどものお母さん)が最後幸せそうで本当に良かった!

この映画はおおかみ男を好きになった大学生花ちゃんのシングルマザー子育て奮闘劇であり、おおかみこどもとして生まれてきた二人の姉妹、雪と雨の自立の物語です。

眩しいくらいにキレイな作品だった思います。それはちょっとばかりご都合主義的で理想的すぎるくらいに。

でも、僕はそれでいいと思いました。

現実でも子育ては大変です。しかもこどもはおおかみと人間のハーフ(クォーター?)。しかも夫は死別してしまうので花ちゃんは誰にも相談できず、一人で試行錯誤しながら生活していきます。自ら進もうと思った道を諦め、都会から逃げるようにして田舎に引っ越します。そこで苦労して苦労して自分の居場所を作っていく、そんな彼女を僕は応援せずにはいられませんでした。

僕がこの映画の中で一番好きなのは、こどもの一人雨の自立に花が立ち会うシーンです。これは本当に理想的で、そんなに簡単にこどもの自立に納得していいもかとも思いましたが、僕はこどもはいつか親元を離れ、親もまたそのときにはこどもから潔く離れるべきだと考えていて、このシーンはまさに理想の具現のようで、とても心に響きました。

僕は男ですしまだこどももいないのですが、花ちゃんのような力強さや潔さをの一部でもいいから見習って、こどもに向き合えたらと思いました。