- 作者: 北野武
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/02
- メディア: 単行本
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最初の章でたけしさんは「言わなくてもわかる」文化がなくなり「言わないこと」と「考えないこと」が同義になったと述べていた。
僕はこれはまったくその通りだと思うし、そしてたけしさんはその「みんなが言わないこと」をあえて言って、それを「考えること」を促しているんだと思っている。その姿勢は本当に素晴らしいと思う。
本書は色々事情が複雑で意見の言いにくい問題に対し、たけしさんがずばっと言っていて爽快な部分もありましたし、、けっこう「そういえば俺これについてあんまり考えてなかったわ」という発見のある本で興味深い内容でした。問題点すら意識できてないことって意外に多いんだなとちょっとびっくりするくらいだった。
ああ、もっとみんな言いたいこと言って、「それはそれでOKでも僕はこう思う」っていう風になればもっと世の中過ごしやすくなるのに
もちろんそれによる関係の軋轢などマイナスもあるだろうが、うやむやな状態を維持するよりかはましだし、結果としてトータルはプラスの方が絶対多いと思います。