yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

創作者のための勝負哲学 十一条

岡田武史羽生善治著『勝負哲学』が面白かったので、そこから小説とか書くのに応用できそうなのをピックアップして自分用にまとめてみた。



作品をよりよいものにするための六箇条


①一定水準まではデータ重視で面白くなる。しかしそれでは面白くなりきれない時が必ずくる。本当の勝負はそれからである。

作品の作り方のマニュアルはたくさんある。受けるテクニックや方法論なども。しかしそれだけでは本当に面白い話は作れない。データではない何か(オリジナリティ、直感など)が作品作りには必要である。


②直感はロジックを超えるが同時にロジックによって支えられている

天才的なひらめきも地道な積み重ねなくしてはうまれない。ちょうど助走があってはじめて高く飛べるように。


③全体内容をパッと見て「こうしよう」と決めた直感は七割は正しい

七割を多いと見るか少ないと見るか…


④局面を打開する手が長考から生まれてくることはほとんどない。長考する時は考えているより迷っている

自分が迷っているという状態を自覚することが大事だ。でなければ考えた分だけいいアイデアに違いないと錯覚してしまう。


⑤「まあ、これくらいでいいだろう」と気を緩めたり、手抜きから生じるミスは些細なものでも全体の流れを変える大きな傷になってしまうことがある

作品の魂は細部に宿るというが、面白い物と面白くないものを分けるのもほとんどはとても小さなことが原因であったりする。隙を出来る限り見せてはいけない。


⑥欠点を直すことに一生懸命になりすぎてはいけない。欠点の修正を入り口にするといい結果は生まれない

無理に欠点を直すと長所も一緒に消してしまうことがある。長所をおもいきり活かそう。そうすれば短所はカバーされる。


作品を作り続けていくための5箇条


⑦リステイクをためらったり怖がったりしていると少しづつだが確実に面白くなくなる

経験則は面白さを見極める測定器である反面、安全策の中に自分を閉じ込めてしまう檻にもなる。周囲はいつも変化し進歩しているので安全策ばかりとっていると取り残される。

⑧新しい試みに対するリスクは少しづつとれ

作品の傾向や内容を変化させる場合はそれをいっぺんに引き受けるのではなくその時の自分が消化できるサイズにまで小分けして少しずつとる。そうすると思いのほか自分の力量があがっていることが多い。


⑨結果的にうまくいったからではなく、そのリスクをとったことに自分が納得しているかを判断のものさしにしろ

後悔するならリスクをとらなかった後悔より、とったことの後悔の方がはるかにマシだからである。


⑩新しいことにチャレンジする勇気、同じ事を継続する粘り、その二つは同価値である

同じ事をやりつづけるということもまた才能である。


⑪「おれは世界中の誰よりもこの作品のことを考えている」という自信を持て

作品を公開すれば叩かれたりすることも多くなる。だけど、作り続けていくために上記のような自負があれば開き直ることができる。

勝負哲学

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