yukiakiの日記

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野尻抱介『南極点のピアピア動画』感想 初音ミクというSFはもっと先へ!

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

僕は「初音ミク」が好きだ。

そして僕は「初音ミク」はSFだと僕は思っている。

どこかの天才学者が発明したわけではなく、音声ソフトのパッケージキャラクターから多くのユーザーの底上げ、共有、拡散によって形作られた「初音ミク」という現象は一つの奇跡だと思う。

現実を踏まえたうえで科学的にジャンプして夢(未来)を語るのがSFならば、ある意味先んじられてしまった「初音ミク」を題材に新たなジャンプを加えたSFが生まれるのは必然だ。

野尻さんが描いた『南極点のピアピア動画』は「初音ミク」と「ニコニコ動画」を元ネタにした物語だ。

そしてそこに描かれた未来、「あんなこといいな、できたらいいな」はとても明るくて希望に満ちたもので、読んでいてニンマリできる心地のいいものだった。それがなんだかとても嬉しかった。

現実がいつかこの本に追いつけばいいなと思った。いや、もっと先に「初音ミク」ならいけるんじゃないか思った。SFのもっと先に。