yukiakiの日記

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森博嗣『銀河不動産の超越』感想 場を作れる人は素晴らしいしと思うし羨ましい  

何の予備知識もなしに読んだので、最初はSFかと思って選んで読み始めたら全然違った(2p目の「異星人」という単語をそのままの意味で読んだ)。

不動産屋に勤め始めた新入社員がひょんなことから、コンクリート打ちっ放しで北側全面ガラス張りのとにかくだだっ広い家に住むこととなり、それから彼とその場所を中心に色々な人が集まってくるという物語だった。

一つの容れ物があって、そこのいろんな人がいろんな思惑でいろいろなものを持ち込むというのは、例えば「街」がそうだし期間限定なら「祭り」も似たような側面がある。でも僕が読んでいてイメージしたのは「ニコニコ動画」だった。

ニコニコ動画」元はただの画面に文字が打てるだけの動画サービスだったが、多くの人が色々な楽しみ方を発見し持ち込んで、どんどん新しいことが生まれて大きなうねりとなっていった。僕はベータ時代からのヘビーユーザーで、どんどん予想外に予想を超えて文化的なものが変化していく感じは本当に楽しかった(今は進化しきっ停滞期な雰囲気だが)。

この小説もそんなどんどん場が主人公の思惑を越えて変化していく様が楽しく希望に溢れて描かれていて面白かった(理想論ではあるけれど)。

勘違いして読んで良かったです。